漢方薬名解説

一般的に「ストレス(不眠)」に使われる漢方薬

加味帰脾湯(かみきひとう)

目次

「加味帰脾湯」はこんな方に!

ぐっすり眠れないタイプ

  • よく夢にうなされて起きることがある方
  • 昼間疲れやすく、寝てもその疲れがなかなかとれない方
  • 食欲がなく、寝不足の方

「加味帰脾湯」はどんなふうに効くの?

人は夜になると、「気」から生じる熱を鎮めることで眠ります。ところが、このとき「血(けつ)」が足りていないと、エネルギーを十分に鎮めることができず、昼と夜のメリハリがつかない状態になってしまいます。そのため、いわゆる浅い眠りの時間が多くなり、なんだかスッキリしないという状態になります。

「加味帰脾湯(かみきひとう)」は、消化器のはたらきを助けながら、足りない「血(けつ)」を増やして不眠を改善します。また、気持ちを落ち着かせることで、精神を安定させます。


漢方用語解説
目に見えないが人の体を支えるすべての原動力のようなもの
全身の組織や器官に栄養を与えるもの

配合されている生薬は?

  • 人参(にんじん)
  • 白朮(びゃくじゅつ)
  • 茯苓(ぶくりょう)
  • 柴胡(さいこ)
  • 酸棗仁(さんそうにん)
  • 竜眼肉(りゅうがんにく)
  • 黄耆(おうぎ)
  • 当帰(とうき)
  • 山梔子(さんしし)
  • 遠志(おんじ)
  • 大棗(たいそう)
  • 甘草(かんぞう)
  • 木香(もっこう)
  • 生姜(しょうきょう)

漢方的考え方でストレス(不眠)を分析

漢方では、体を構成する要素のひとつである「気」がうまくめぐらないことや、「血(けつ)」が不足したり過剰になったりすることが、不眠または不安神経症、神経質の原因であると考えます。「血(けつ)」は、常に体をめぐっていますが、これが足りなくなったり過剰になったりすると、不眠症をはじめとした不調の原因となるのです。


漢方用語解説
目に見えないが人の体を支えるすべての原動力のようなもの
全身の組織や器官に栄養を与えるもの


症状・悩みから選ぶ‐「ストレス(不眠)」

漢方薬でのストレス(不眠)の治し方

西洋医学では、一時的な不眠に対し、「すぐに眠りにつけるようにする」という観点で作られた薬を使います。ダイレクトに効くのが特徴ですが、脳のほぼ全域を抑制することで睡眠剤としての効果を発揮するため、倦怠感や日中の眠気といった副作用も知られています。

一方、漢方では、「眠りにつく」という一部分ではなく、不眠症の「自然な眠りをさまたげる原因」というところから考えます。胃腸機能の低下や加齢によって体の栄養が不足して起こる不眠には、胃腸の吸収と代謝を整えながら、栄養を増やして心を安定させ不眠症を改善していきます。漢方薬は、睡眠の質を上げ、不眠症の改善だけでなく、全身症状も改善していきます。

なお、ぐっすり眠れないタイプの不眠症に使われる漢方薬としては、「加味帰脾湯(かみきひとう)」があります。ぐっすりと眠れ、朝の目覚めがスッキリするように、体のバランスを整え、不眠症を改善します。


「ストレス(不眠)」関連商品一覧へ