一般的に「むくみ」に使われる漢方薬
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
目次
「防已黄耆湯」はこんな方に!
ぽっちゃりむくみタイプ
「体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるもの」
例えば・・・
- 夕方になると靴がきつくなる、むくみが気になる方
- あまり動かなくても汗をかくという方
「防已黄耆湯」はどんなふうに効くの?
漢方では、飲食物から「気」「血(けつ)」がつくられ、体のすみずみに運ばれて体を動かしていると考えます。胃腸が弱いタイプでは、飲食の過剰はなくても、体が処理しきれずに余るため肥満となります。そこで、「気」を補い、胃腸のはたらきを高めるとともに、余分な「水(すい)」の排出を促します。
「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」は、消化吸収を助けながら、余分な「水(すい)」をとり除き、全身の機能を高める処方です。矛盾するようですが、胃腸がきちんと機能することによって、体に必要なエネルギーをつくり出し、消費することができるようになります。また、余分な水分を排泄することで、体をひきしめ、水太りやむくみを改善することができます。
漢方用語解説
- 気
- 目に見えないが人の体を支えるすべての原動力のようなもの
- 血
- 全身の組織や器官に栄養を与えるもの
- 水
- 飲食物中の水分を消化吸収によって人の体に必要な形にして体をうるおすもの
配合されている生薬は?
- 防已(ぼうい)
- 黄耆(おうぎ)
- 白朮(びゃくじゅつ)
- 大棗(たいそう)
- 甘草(かんぞう)
- 生姜(しょうきょう)
漢方的考え方でむくみを分析
漢方では、むくみは「水腫」と呼ばれ、「水(すい)」が停滞した状態と考えます。体内の水分代謝(呼吸、循環、排泄)は、消化器、呼吸器、泌尿器のはたらきにより調整されています。そのため、「水(すい)」を動かす原動力となる「気」が不足すると、むくみやすくなります。漢方でいうところの停滞した「水(すい)」は、体を冷やすため代謝が低下しやすくなり、肥満の原因にもつながる場合があります。
漢方用語解説
- 気
- 目に見えないが人の体を支えるすべての原動力のようなもの
- 水
- 飲食物中の水分を消化吸収によって人の体に必要な形にして体をうるおすもの
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漢方薬でのむくみの治し方
胃腸が弱いタイプの方は、飲食の過剰はないのに、体が処理しきれずに溜まるためむくみやすくなると考えます。そこで、漢方では、「気」を補い、胃腸のはたらきを高めるとともに、余分な「水(すい)」の排出を促します。
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