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ニュースリリース

2017年8月4日

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〜洗浄料の主成分界面活性剤が「ラメラ構造」を壊していた!〜
お風呂上がりの肌の乾燥の原因を解明
世界初!肌のうるおいの根源「ラメラ構造」を壊さない
次世代洗浄「ラメランス テクノロジー」を開発

クラシエホールディングス株式会社
クラシエホームプロダクツ株式会社


クラシエホームプロダクツは、皮膚の洗浄と乾燥の関係を研究する中で、皮膚洗浄時に洗浄成分が角質層の細胞間脂質が持つ「ラメラ構造」に入りこみ、その構造を乱していたことを発見しました。この洗浄による「ラメラ構造」の乱れが、一時的な水分蒸散量の上昇をもたらして肌の水分量を低下させ、“お風呂上がりの肌の乾燥”の原因となっていることを解明しました。
そして、肌のうるおいの根源である「ラメラ構造」を壊さずに洗える、次世代の洗浄技術「ラメランス テクノロジー」を開発いたしました。


1.背景
ボディ洗浄料の最近の技術動向は「やさしく肌を洗浄する」技術へ向かい、「肌に保湿成分を与える」と「肌の成分を溶出させずに洗う」という2方向のアプローチが見られます。角層細胞内のNMFを洗い流さない技術は種々知られていますが、細胞間脂質の洗浄による変化や役割は、あまり知られていませんでした。


当社は、“お風呂上りの肌の乾燥”という消費者の悩みを解決するため、「肌が乾燥しない洗浄」の研究に取り組んできました。洗浄後に乾燥しない肌を目指すには、細胞間脂質の洗浄における役割を紐解く必要があると考え、「ラメラ構造」に着目しました。


2.皮膚洗浄後の乾燥の原因の解明
(1)洗浄と乾燥の関係 − 洗浄後の肌は、水分が急激に低下する。

洗浄後の肌の水分量は、洗浄直後から急激に低下し、その後回復するものの、120分後でも洗浄前の水分量に戻らないことが分かりました。(図1)



図1:洗浄後の肌の水分量

 


(2)洗浄時の細胞間脂質の「ラメラ構造」の変化 − 洗浄により長周期ラメラ構造が破壊される。
肌の最も外側にある角質層は、平面状に角層細胞が何層も積み重なり、その隙間を埋めるように細胞間脂質が角層細胞を取り囲んでいます。細胞間脂質は、水分と脂質が交互に並び、ミルフィーユのような層状の「ラメラ構造」になっており、水分をつなぎとめています。
この「ラメラ構造」には、水分の制御機能がある約6nmの「短周期ラメラ構造」と、水分を一定に保つ機能がありバリア機能に重要な約13nmの「長周期ラメラ構造」の2つの層周期があります。
洗浄が「ラメラ構造」に及ぼす影響を確認したところ、水による洗浄の場合は、短周期・長周期ともに変化がなく、ラメラ構造は保たれていました(図2)。一方、洗浄剤(ドデシル硫酸ナトリウム、以下SDSと略す)による洗浄では、短周期ラメラ構造は一定でしたが、長周期ラメラ構造は膨らんでラメラ周期が広がりました(図3)。



図2:水によるラメラ周期変化

図3:洗浄剤によるラメラ周期変化

 


長周期ラメラ構造においては、洗浄前には整っていたラメラ構造が洗浄により急激に乱れ、さらに過度な洗浄ではラメラ構造が崩壊してしまうことが確認されました。その時のラメラ構造変化のイメージを図4に示します。



図4:洗浄によるラメラ構造変化のイメージ図

 


(3)洗浄時の肌の水分量・蒸散量の確認 − 洗浄によるラメラ構造の崩れが乾燥の原因
水で洗浄した場合と、洗浄剤(SDS)で洗浄した場合の、洗浄前後の肌の水分蒸散量を測定したところ、洗浄剤では、洗浄後一時的に値が有意に上昇し、60分後にはほぼ回復しました(図5(a))。一方、肌の水分量は、洗浄前と比較し、洗浄後は有意に水分量が低下し回復しませんでした(図5(b))。
洗浄によるラメラ構造の崩れが、一時的な水分蒸散量の上昇をもたらし、肌の水分量が低下することが“お風呂上がりの肌の乾燥”の原因であることが分かりました。



         図5:(a)洗浄前後の肌の水分蒸散量                     (b)洗浄前後の肌の水分量

 


3.ラメラ構造を壊さない洗浄料の開発
ラメラ構造を壊さない洗浄剤を探求した結果、特長的な構造を持つ「アシルアスパラギン酸ナトリウム」、「アシルメチルタウリン」、「アルキルグルコシド」の3成分を選択しました。洗浄力、泡立ち、感触も良好な組み合わせを見出し、ラメラ構造を壊さずに洗える洗浄技術を開発し、「ラメランス テクノロジー」と命名いたしました。
「ラメランス テクノロジー」を用いたユーザーテストでは、洗浄後の水分蒸散量は、水で洗った場合と同じレベルであり(図6)、洗浄後にボディクリーム等の製品を使用せずに1週間使い続けた結果、水分量も上がり、肌のキメも整った乾かない肌になることが確認できました(図7)。



図6:洗浄後の水分蒸散量の比較

 



図7:水分量の比較

 

4.まとめ
(1)洗浄料の主成分である界面活性剤が細胞間脂質の「ラメラ構造」に浸入し、「ラメラ構造」を乱していた。これにより水分蒸散量が上昇して、肌の水分量が低下することにより“お風呂上りの肌の乾燥”を引き起こしていたことを解明。


(2)肌のうるおいの根源である「ラメラ構造」を壊さずに洗える、次世代の洗浄技術「ラメランス テクノロジー」を開発。


当社は、今回の研究の成果を2016年11月、国際化粧品技術者会連盟世界大会 (IFSCC 2016 Congress)にて発表いたしました。今後、2017年9月発売予定のボディ洗浄製品に応用する予定です。


以  上


参考

「ラメランス テクノロジー」をご紹介するWEBサイトを8月3日(木)14:30にオープンしました。

http://www.kracie.co.jp/khp/lamellance_technology/

お問合せ
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クラシエホールディングス株式会社 総務・広報部
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クラシエホームプロダクツ株式会社 宣伝・販促部(広報担当)
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