漢方薬名解説

一般的に「高血圧の随伴症状」に使われる漢方薬

釣藤散(ちょうとうさん)

目次

「釣藤散」はこんな方に!

慢性頭痛のある高血圧の随伴症状タイプ

  • 血圧が高めで、慢性的な頭痛にお悩みの方
  • 些細なことが気になって、頭が張る感じがするという方
  • 朝方に頭痛がひどいという方

「釣藤散」はどんなふうに効くの?

ストレスなどによって血圧が上がる人は、「気」が上昇している状態です。「気」は上昇すると熱に変わり、頭痛のほか、目がくらむといった症状を引き起こします。また、「気」の上昇にともなって、「血(けつ)」も上昇するため顔が赤くなったり、目が血走ったりします。

「釣藤散(ちょうとうさん)」は、「気」の上昇を抑えるとともに、「気」や「血(けつ)」のめぐりを整えます。


漢方用語解説
目に見えないが人の体を支えるすべての原動力のようなもの
全身の組織や器官に栄養を与えるもの

配合されている生薬は?

  • 釣藤鈎(ちょうとうこう)
  • 陳皮(ちんぴ)
  • 麦門冬(ばくもんどう)
  • 半夏(はんげ)
  • 茯苓(ぶくりょう)
  • 防風(ぼうふう)
  • 菊花(きくか)
  • 人参(にんじん)
  • 石膏(せっこう)
  • 生姜(しょうきょう)
  • 甘草(かんぞう)

漢方的考え方で高血圧の随伴症状を分析

漢方では、高血圧ストレスによるものと、加齢によるものに分けて考えます。

ストレスによる高血圧は、「気」が上昇し過ぎている状態と考えます。
「気」はふだん体じゅうをめぐっていますが、ストレスや過度の緊張などにより流れがさまたげられると、頭のほうへ上昇していきます。頭のほうで「気」がたまると、余分な熱を生み、それにより「頭が張る、目がくらむ、ふわふわする」といった症状をまねきます。

また、漢方では“「気」は「血(けつ)」を動かす”と考えられており、「気」が亢進すると、血圧を上昇させます。「血(けつ)」が頭のほうに上昇し過ぎると、「目が血走る、顔が赤い」といった症状が現れるのです。血圧が高くなるとともに、脳血管のけいれんが起こり、頭痛めまいが発生します。頭痛は慢性的に続く場合が多く、午後よりも朝方が痛む、側頭部やこめかみが痛む、などの痛みの特徴があります。


漢方用語解説
目に見えないが人の体を支えるすべての原動力のようなもの
全身の組織や器官に栄養を与えるもの


症状・悩みから選ぶ‐「高血圧の随伴症状」

漢方薬での高血圧の随伴症状の治し方

西洋医学では、利尿薬や血管に直接作用して血圧の数値をコントロールする薬を使います。

一方、漢方では、血圧を上げる原因を改善することで、結果的に血圧を安定させるようにはたらきます。血圧自体を下げるわけではないので、血圧が下がり過ぎるという心配はありません。ストレス性の高血圧には、自律神経のバランスを整え、脳血管のけいれんを緩和する「釣藤散(ちょうとうさん)」が用いられます。
また、漢方薬は体全体に作用するので、頭痛肩こりなど高血圧のさまざまな随伴症状を改善することができるのが特徴です。


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