漢方薬名解説

一般的に「物忘れ」に使われる生薬製剤

オンジ(遠志)

目次

「オンジ(遠志)」はこんな方に!

年齢とともになかなか思い出せないタイプ

  • 「あれ」や「それ」が多くなり、言いたいことが出てこない方
  • 最近観に行った映画のタイトルや俳優の名前が思い出せない方
  • 物をどこにしまったのか思い出せずに困っている方

「オンジ(遠志)」はどんなふうに効くの?

「オンジ(遠志)」は、イトヒメハギの根の部分。精神を安らかにする作用があるといわれ、健忘に用いられています。

「志が遠大になる」という由来から「遠志(おんじ)」と名づけられました。また、「心(しん)」(五臓の一つ)の栄養状態を改善することから、「心を安らかにし、智を益す(精神を安定させ、智恵を益す)」といわれています(中薬大辞典)。

配合されている生薬は?

  • 遠志(おんじ)

漢方的考え方で物忘れを分析

漢方では物忘れを、認知機能を含めた意識・精神活動を行っている「心(しん)」(五臓の一つ)の機能が低下したことが原因と考えます。

現代医学で心臓を、血液を送り出すポンプとしてのはたらきがあると考えますが、漢方では、「心理学」や「心境」という用語があるように、ポンプとしてのはたらきだけではなく、認知機能を含めた意識・精神活動を担っているところと考えるのです。

「心(しん)」の機能を保つのに重要なのが「血(けつ)」であり、これが不足すると「心(しん)」が十分に滋養されず、不調が現れます。加齢や、虚弱体質、慢性疾患などで栄養が不足することで、「血(けつ)」の不足が生じ、認知機能の一部である記憶力の低下が生じてしまうのです。



症状・悩みから選ぶ‐「物忘れ」

生薬製剤での物忘れの治し方

漢方では「血(けつ)」の不足から生じた物忘れには、「血(けつ)」を補い、精神を安定させること(養心安神)での治療を中心とし、「心(しん)」を滋養して機能を正常にすることで改善していきます。このタイプは、年齢とともに物忘れが生じたり、不眠、気力がなくなったりするなどの症状が生じることがあります。


漢方用語解説
全身の組織や器官に栄養を与えるもの


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