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「肌の光老化」が起こるメカニズムを解明!
細胞内部で発生する活性酸素を抑える植物エキスを発見

クラシエホームプロダクツ ビューティケア研究所は、肌の「光老化」に関する研究を行う中で、細胞内部に着目、「光老化」が起こるメカニズムを解明しました。
紫外線により「光老化」を起こした肌では、活性酸素を大量に発生する変性した細胞が増加し、細胞内に発生した活性酸素によって炎症因子が放出され、その炎症因子が周りの細胞に作用し、さらに活性酸素の発生を誘導することで悪循環となり、変性した細胞が増加していくことを発見しました。 そして、このような変性した細胞の増加を抑制するために、細胞内部の活性酸素を抑える成分として「ビワの葉エキス」を発見しました。

1.背景
健康で美しい肌はキメが細かく整った肌だと言われています。内的要因(加齢)や外的要因(紫外線や乾燥等)により、肌内部の状態が変化し、キメが乱れ、見た目年齢が高くなり疲れた印象を与えるようになります。見た目の印象に最も大きな影響を与える紫外線に着目し、肌内部で起きている事象を解析しました。
キメの乱れの原因の1つとして、肌の「光老化」があります。紫外線は肌の「光老化」を引き起こすことが知られており、「光老化」を起こした肌では、活性酸素の発生、炎症、変性した細胞の増加が起きていることが報告されています。

当社は、肌の「光老化」を抑制するために、「光老化」のメカニズム解明に取り組んでまいりました。「光老化」の抑制には、紫外線により発生する活性酸素の作用を解明する必要があると考え、細胞内活性酸素の働きに着目しました。

2.紫外線による肌ダメージ
紫外線を浴びた肌では、角層中に「カルボニルタンパク」の増加が認められました。<図1-a>
「カルボニルタンパク」は活性酸素により、タンパク質が変性することで発生します。「カルボニルタンパク」の増加によって、コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力性にとって重要な成分が分解されています。<図1-b>
コラーゲンやエラスチンの減少は肌弾力の低下につながり、シワやたるみの原因となります。


3.紫外線により変性した細胞
紫外線により変性した細胞では、細胞内の活性酸素が大幅に増加しています。<図2>
さらに、変性した細胞は、別の細胞の活性酸素の産生を誘導する炎症因子を放出していることが分かりました。<図3>


紫外線により変性した細胞では、細胞内に発生した活性酸素により炎症因子が放出されます。この炎症因子は周りの細胞にダメージを与え、さらに細胞内での活性酸素の発生を誘導します。<図4>
その結果、肌の水分保持能、バリア機能の低下、真皮のコラーゲンやエラスチンの分解促進に伴う弾力低下といった肌の「光老化」の状態となります。肌の「光老化」を抑えるためには、細胞内部の活性酸素を抑えることで、炎症因子の放出を抑制することが大切であることが分かりました。



4.細胞内抗酸化作用を有するエキスの探索
肌の「光老化」を根本的に改善するには、細胞内の活性酸素を抑えることが重要であると考えました。
そこで、紫外線を1年中浴びても酸化ダメージに打ち勝つ高い抗酸化力を持った、元気な植物の力に着目。細胞内部の活性酸素を抑える効果を求め、さまざまな成分の細胞内抗酸化作用を調べた結果、「ビワの葉エキス」に高い作用があることを見出しました。(図5)


「ビワの葉エキス」を濃度の違いで、細胞内の活性酸素の量を測定。高い抗酸化作用が認められました。(図6)


5.まとめ
(1)細胞内に着目。紫外線により変性した細胞では、細胞内に発生した活性酸素により炎症因子が放出され、その炎症因子が周りの細胞に作用して悪循環となり、変性した細胞が増えていくことで肌が「光老化」を引き起こすことを解明しました。

(2)一般的に、これまでの抗酸化は、細胞の外側の活性酸素を抑える技術でしたが、肌の「光老化」を抑制するためには、細胞内に働きかけなければならないという結果を導き出しました。細胞内部の活性酸素を抑えることが、炎症因子の放出を抑制します。

(3)細胞内の活性酸素を抑える成分として、「ビワの葉エキス」を独自に発見しました。



今回の研究成果を2020年春発売予定のスキンケア製品に応用する予定です。

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