漢方療法推進会 こころとからだに自然の力

お悩みの症状について

皮膚疾患

皮膚疾患

皮膚がさまざまな刺激や接触を受け、そこに体質的な要因が加わることによって、皮膚に反応が起こることがあります。湿疹や皮膚炎などと呼ばれる、このような皮膚疾患は、何らかの原因によって皮膚表面の機能が障害を受けて発生します。

漢方では「皮膚は内臓の鏡」と考えられており、体質的な素因にも左右されやすいのですが、治療をするときは、まず皮膚の状態を見極めるようにします。よく皮膚を観察すると、かゆみの強いものや水気を含んだもの、腫れがあるものなど、症状は一様でないことがわかります。こうした症状の現れ方から、次の4つのタイプに分けて治療をします。

1つは、かゆみの強い症状です。かゆみは「風邪[ふうじゃ]」の影響を受けて発生すると漢方では考えています。健康な皮膚を風のような速さでかゆみが襲うことから、かゆみは風[ふう]の影響による症状と考えたのです。

2つめは、ジクジク型の症状です。患部に水を多く含んでいるこうした症状は、「湿邪[しつじゃ]」の影響を受けていると判断します。

3つめは、発赤型の症状です。患部に赤みがあり、炎症が強く出ている場合には、「熱邪[ねつじゃ]」の影響を受けていると考えます。

4つめはカサカサ型の症状です。1~3の症状が長く続いて慢性化してくると、体内の栄養物質(血:けつ)が不足し、カサカサした症状へと変化していきます。患部が乾燥性であることから、栄養物質(血:けつ)や潤い物質(津液:しんえき)の不足による皮膚症状と判断します。

このように、大きく4つのタイプに分けられますが、実際は、これらの症状は重複的に表れることが大半です。どの症状が強いかを判断して薬を使い分けることが大切になります。

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こんな方にはこの処方がおすすめです

  • 思い当たることありませんか?

    • かゆみが強い
    • からだのいたるところがかゆい
    • 掻くと滲出液が出ることがある
    漢方では風湿熱毒(ふうしつねつどく)タイプと考えます

    そんな方におすすめの処方は

    しょうふうさん消風散

    かゆみの強い「じんましん」「あせも」などでお困りの方におすすめです。

  • 思い当たることありませんか?

    • かゆみがあり、ジクジクしている
    • 腫れて化膿しやすい
    • 皮膚病の初期に多い
    漢方では風湿熱(ふうしつねつ)の皮疹(ひしん)タイプと考えます

    そんな方におすすめの処方は

    じゅうみはいどくとう十味敗毒湯

    「化膿性皮膚疾患」だけでなく、「急性湿疹」「じんましん」などでお困りの方にも おすすめです。

  • 思い当たることありませんか?

    • 強い赤みや発疹がある 皮膚の熱感がある
    • 掻くと出血しやすい
    • 皮膚の色つやが悪い
    漢方では血虚・血熱(けっきょ・けつねつ)タイプと考えます

    そんな方におすすめの処方は

    うんせいいん温清飲

    「皮膚疾患」だけでなく、「月経不順」などでお困りの方にもおすすめです。

  • 思い当たることありませんか?

    • 皮膚が乾燥しており、かゆみがある
    • 掻いても滲出液が出ない、落屑(らくせつ)がある
    • 皮膚の色つやが悪い
    漢方では血燥生風(けつしょうそうふう)タイプと考えます

    そんな方におすすめの処方は

    とうきいんし当帰飲子

    かゆみが強いものの、皮膚が乾燥し、分泌物が少ない皮膚疾患の方におすすめです。

  • 思い当たることありませんか?

    • 発赤があり、カサカサと乾燥している
    • のぼせ気味で熱感がある
    • いらいら、胸苦しさがある。場合によっては眠れない
    漢方では陰虚・心火旺(いんきょ・しんかおう)タイプと考えます

    そんな方におすすめの処方は

    おうれんあきょうとう黄連阿膠湯

    「皮膚疾患」だけでなく、「不眠症」などでお困りの方にもおすすめです。