#033

クラシエの漢方が伝えたい100のこと。

#033

溶けにくさとの戦い

化学的に成分を合成する西洋薬と異なり、自然由来の成分を抽出する漢方薬の錠剤開発は溶けにくさとの戦いでもあり、早く溶けさせるために体内で素早く崩壊することが重要となります。そのため体温に近い37℃のお湯で規定された時間以内に胃の中で元の形がなくなるまで崩壊するか製品ごとに確認しています。添加剤を多くすることでより溶けやすくすることも可能ですが、そうしてしまうと錠剤が大きくなり飲みにくくなってしまいます。溶けやすさと飲みやすさを両立し、可能な限り小さく溶けやすい錠剤を開発するために分量を細かく調整し、トライ&エラーを繰り返す。漢方薬の錠剤の小さな変化ですが、積み重ねていくことで、患者様のためになる。そんな想いで日々改良を繰り返しています。

体温に近い37度のお湯を使い、どのくらいの時間で崩壊するかを計る崩壊試験