授業実践レポート
日本のお菓子文化を学び新商品を開発しよう
「ポッピンクッキン たのしいおまつりやさん」
「ポッピンクッキン たのしいおすしやさん」を用いた
日本語・日本文化に関する学習プログラム
実践者:アメリカンスクール・イン・ジャパン 堀井清毅 先生
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対象年齢

中学3年生〜高校3年生
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対象人数

約30名
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実施時間

約75分×7時限
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授業形態

オンライン授業
実施可
教材
日本の菓子文化を学び、新しいお菓子を自分で考案することで、創造力や表現力を高めます。
また、プレゼンテーションを通じて自分のアイデアをわかりやすく伝える力を養います。
この授業では、知育菓子®を用いて日本の伝統菓子と現代のお菓子文化について学びます。和菓子や駄菓子についての歴史や特徴を学んだ後、自分で新しい知育菓子®のアイデアを考案し、ターゲット層やキャッチコピーを設定します。
最後に、自分の考えた商品をプレゼンテーションで発表し、他の生徒からフィードバックをもらいます。その後、ワークブックに書かれている日本のお菓子文化についてのテキストを読み、読解テストを行います。
知育菓子®授業の様子
グループで新しいお菓子を考え作る
初めに和菓子や駄菓子についての歴史や特徴を学びました。生徒たちは知育菓子®を作る体験にとても興味を示し、グループごとに協力して楽しみながら取り組んでいました。生徒からは、「自分たちで新しいお菓子を考えるのが楽しかった!」「商品名やパッケージを考えるのがまるで本当の開発チームみたいだった」などの声が聞かれました。
知育菓子®の商品開発アイデアを出し合う
商品開発のアイデア出しでは、ターゲットやキャッチコピーを考える中で、生徒たちは楽しそうに意見を出し合っていました。スポーツが好きな子ども向けに考えた「ポッケーホッケー」には、「ワクワクばくだん・ホッケーを楽しもう」というキャッチコピーがつけられました。その他、「とろける瞬間、チョコとフルーツで」というキャッチコピーのフルーツフォンデュなど、思わず手に取ってみたくなるようなアイデアが次々に生まれていました。
商品名やキャッチコピーを発表
プレゼンテーションでは、工夫された商品名やユニークな特長が多く発表され、発表者も自信を持って説明していました。発表後は他の生徒からフィードバックをもらい、意見交換をしました。この授業を通して、生徒たちは、アイデアを形にする力や、自分の考えをわかりやすく伝える表現力、そして仲間と協力してプロジェクトを進める大切さを学びました。
2025.07



堀井清毅 先生
アメリカンスクール・イン・ジャパン/
高校教諭
Apple Distinguished Educators,Intel Master Teacher,Microsoft Innovative Educator (MIE) Expert,Hewlett Packard Super Science Kids Academy Headmaster, Global Step Academyなどを歴任し、インターナショナルスクールでの実践を通じて日本のICT教育を牽引してきた経歴をもつ。現在は早稲田大学フェンシング部の監督を務め、日本一を目指し選手たちと日々鍛錬に励んでいる。
大学スポーツの現場にもデータ科学の重要性を強く感じ、AIの導入やデータアナリスト活用の推進に力を注いでいる。教育とスポーツ、そしてICT・データサイエンスを掛け合わせることで、新たな学びや競技力向上のモデルを築き上げることを目指し、精力的に活動を続けている。
「新商品開発」の授業では、知育菓子®をただの教材ではなく、アントレプレナーシップを養う「小さなラボ」として活用しました。お菓子づくりと並行してマーケティングやデザインを考え、教室はお菓子のミニ開発室のようでした。学生らは「ホッケーばくだん」など遊び心たっぷりのスポーツ菓子、「フルーツフォンデュ」など夢広がるお菓子を生み出し、ターゲットの設定やSNSでの拡散方法まで議論しました。私の授業は、日本語・国語の授業ではありますが、この中で、理科・美術・経済が自然に交わる様子を目の当たりにできました。知育菓子®は生徒たちの探究心と行動力を後押しする最適なツールだと感じています。