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ニュースリリース

シャンプーの新洗浄基剤「HEAヘアー」を開発
〜粒揃いのきめ細かな泡で、柔らかい子どもの髪も絡まず洗えます〜

クラシエホールディングス株式会社
クラシエホームプロダクツ株式会社
研究開発関連
クラシエホームプロダクツ ビューティケア研究所は、洗浄基材として新規の界面活性剤「HEA」(ラウロイルヒドロキシエチル-β-アラニンNa)を開発しました。汎用基剤と比較して泡量が約2倍にアップし、これによりプルプルふわふわな新感覚の泡を実現しました。また、これまでの界面活性剤が併せ持っていなかった、「きめ細やかな泡質」と「すすぎ時の指通りの良さ」を兼ね備えています。
この「HEA」を配合したシャンプーは、さっと泡立ち、きめ細かい泡で、泡持ちが良く、子どもの柔らかい髪もきしまずにすすぐことができるのが特長です。

日用品メーカーは、本来、基材など原料を組み合わせて処方を作る技術は持っていますが、原料となる基材の段階から開発することは、他にあまり例がないことです。今回、日油株式会社と共同開発することで可能となりました。

1.背景
シャンプーの洗浄基剤となる界面活性剤は、一般的に「LES」(ラウレス硫酸塩)が汎用されていますが、「LES」にはシャンプーのすすぎの際、指通りが悪いという面もあります。そのため、当社では以前から「サルコシン塩」や「β−アラニン塩」などのアミノ酸系活性剤を組み合わせて、「LES」の欠点であるすすぎ時の指通りを改善して、他社とは異なる特長的な使用感を実現しています。しかし、これらのアミノ酸系界面活性剤は「LES」に比べると泡質が軽く、泡立てにくいという側面もあります。これらの課題を克服するために洗浄基剤そのものを見直し、新規の洗浄基剤の開発に着手しました。

2.新洗浄基剤「HEA」
従来の洗浄基剤の欠点を克服するため、日油株式会社と共同開発を行い、新規の界面活性剤「HEA」を開発することに成功しました。

(1)構造
「HEA」は、N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩のN-メチル基をN-ヒドロキシエチル基に置換して合成したアミノ酸系の界面活性剤です。



(2)泡の性能
各種の界面活性剤を泡立て、泡量を測定したところ、直後では「HEA」が最も泡量が多いことが分かりました。

また、10分後の泡量を見ると「β−アラニン塩」は直後と比べて70%も減少していますが、「HEA」は15%しか減少していません。さらに、各種の界面活性剤の泡の大きさを測定したところ、「HEA」の泡は、最も細かく均一な大きさの泡でした。このため、「HEA」は泡持ちがよく、ぷるぷるフワフワな独特な泡質を発揮しています。



3.「HEA」配合シャンプーを作成

(1)特長−泡量の多さ
各種界面活性剤を配合したシャンプーを作成して、その性能を評価したところ、「HEA」では「LES」の約2倍の泡量を示しました。また「サルコシン塩」、「β−アラニン塩」と比べても、20%泡量が増加しており、汎用的にシャンプーに使用されている界面活性剤の中で、最も泡量が多い結果になりました。泡量が多いことによって、クッション剤ともなり、髪同士が擦れないことから、すすぎの際の指通りも良くなります。



(2)実用試験
この「HEA」配合シャンプーを実用試験したところ、「泡立ちの早さ」、「泡の量」について、80%の方が「気に入った」という、今までにない高評価が得られました。また、「泡のきめ細やかさ」、「すすぎ時のきしみのなさ」も良好な結果が得られています。



4.まとめ

(1)日用品メーカーであるクラシエホームプロダクツが、原料メーカーである日油株式会社と新規界面活性剤「HEA」(ラウロイルヒドロキシエチル−β−アラニンNa)を共同開発。

(2)新規界面活性剤「HEA」は、汎用界面活性剤と比べ、約2倍の泡量を実現。きめ細やかな均一な大きさの泡が特長。また、時間が経過しても、泡量を維持。

(3)新規界面活性剤「HEA」を配合したシャンプーは「泡立ちの早さ」、「泡のキメ細かさ」が高評価。加えて、「泡切れ」、「すすぎ時のきしみのなさ」を実現。


以上

当社と日油株式会社は、今回の研究の成果を2018年9月に第57回油化学会年会シンポジウムにて発表予定です。また今後、ヘアケア製品に応用する予定です。