精巣摘出マウスに対する柴胡加竜骨牡蠣湯の血中テストステロン増加作用
柴胡加竜骨牡蛎湯は中国古代の医学古典「傷寒論」に収載され、胸脇苦満や煩驚などの効果を有する薬方です。現在、保険適応の漢方薬として精神不安、動悸、不眠などの治療に用いられています。最近、この処方は男性更年期障害の治療に使用され、その有効性が報告されていますが、その薬理作用に関しては殆ど検討されていませんでした。
そこで、漢方研究所では精巣摘出マウス(男性ホルモン低下状態)を用いてその血中テストステロン(T)および性器官重量(精嚢と前立腺)に対するこの処方の作用を検討しました。さらにTをエストロゲンに変換する性ホルモン生合成系の最終段階を担う律速酵素であるアロマターゼに対する該処方およびその構成生薬の阻害作用をin vitro実験系にて検討し、その作用メカニズムの解明を試みました。
この発表は聴衆からの反響も大きく、その発表内容は早速論文化するとともに、その続報を来年の「欧州女性更年期と男性更年期学会」にて発表する予定にしています。
【日 時】2011年7月22日(金)~23日(土)
【場 所】都市センターホテル 「コスモスホール」 (東京)
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