乾燥肌に優しい洗顔方法や洗顔料の選び方とは

vol. 003

2022/11/16

「乾燥肌」に優しい洗顔方法と、洗顔料の選び方は? 乾燥肌の特徴とともに解説します

洗顔をした後、「洗顔後に肌が突っ張る」、「何だかカサカサしている」といった感覚が気になっている方も多いのではないでしょうか。肌の表面が乾燥してしまう「乾燥肌」。一般に、30歳代後半あたりから自覚することが多いのですが、日頃のスキンケアや肌質によっては、もっと若い年代で肌がカサつくケースも少なくはありません。そこで今回は、乾燥肌の方が洗顔の際に気をつけるべき事や、洗顔料の選び方について解説します。

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目次

そもそも、あなたは「乾燥肌」?
乾燥肌の特徴とは

「乾燥肌」とは、うるおいバリア機能が低下することで肌の水分が減少し、乾燥を生じる状態のこと。主な原因は、室内・外の空気の乾燥や加齢、肌質に合っていないスキンケアなどで肌のバリア機能が損なわれることです。
ただ、肌の乾燥をやみくもに心配するのも考えものです。あなたが乾燥肌かどうか、以下の特徴に合致するものがあるか、確認してみてください。

●「普通肌」の乾燥

皮脂量の低下により肌の保湿能力も通常以上に低下するのが、「普通肌」の人の乾燥。肌荒れしやすい、触るとカサカサ・ザラザラした感じがある、目の周りや頬、口の周りが白い粉をふいているように見える、洗顔後、明らかに肌が突っ張った感じがする…などが、代表的な特徴です。

●「オイリー肌(脂性肌)」の乾燥

脂性肌(オイリー肌)は、皮脂量も水分量も通常より多く、普通肌の人のようにカサカサ・ザラザラ、白い粉をふく…といった状態は、それほど強く現れません。ただ、水分量が減少することで皮脂の分泌量が過剰となり、ニキビや吹き出物ができやすくなる、額や鼻筋など皮脂腺の多い箇所(いわゆる「Tゾーン」)がテカる、触るとベタつきを感じるなどの状態になりやすくなります。

●「混合肌」の乾燥

脂性肌と乾燥肌の両面を持つタイプが混合肌です。「水分量が減少することで皮脂の分泌量が過剰になる」という脂性肌の特徴と、「水分量が普通肌よりも不足」という乾燥肌の特徴が同時に現れるため、Tゾーンは脂っぽいのに、頬などのUゾーンは乾燥気味でカサカサするのが特徴です。
皮脂が固まることで毛穴に角栓ができやすく、Tゾーンを中心にニキビや吹き出物もできやすくなります。

乾燥肌の洗顔方法

乾燥肌に合った洗顔料を選ぶためのポイントは?

乾燥肌の方は洗顔後に肌が突っ張ったり、粉をふいたりと悩みもさまざま。それらの誘因となるのは肌のうるおいバリア機能の低下ですから、肌コンディションが正常な時以上に、洗顔料選びには注意すべきです。洗顔料を選ぶ際、注意したいポイントについて紹介します。

●自分の肌状態に合った製品を選ぶ

洗顔料を使って洗顔すれば、肌上の過剰な皮脂は洗い流されます。肌のうるおいバリア機能が正しく機能していれば、少しくらいの皮脂が流されても“肌が突っ張る”感覚は少ないと思いますが、上記の「乾燥肌の特徴」のいずれかに該当する人は、洗浄力が強すぎず、肌の水分・油分を落としすぎない洗顔料を選ぶように心がけましょう。

●保湿成分配合の製品を選ぶ

乾燥肌の進行を抑えるためには、肌の水分・油分ができるだけ減少しないようにすることが重要です。洗顔時には、どうしても皮脂の一部が洗い流されてしまうので、「保湿成分配合」の表記がある製品を選ぶようにすれば、洗顔後の突っ張り感が少なくなるなど、乾燥の軽減が期待できるかもしれません。

●低刺激な製品を選ぶ

肌と同じ弱酸性の製品は、洗顔料による肌への刺激がある程度まで抑えられます。アルコールやパラベン、人工着色料などの添加物にも注意しましょう。
ただし、パラベンなどの防腐剤には、洗顔料の品質を維持するという役割もあるので、サンプル品がある場合は、購入前に試用してみると、自分の肌に合っているかどうか判断しやすいはずです。

●泡立ちの良さで選ぶ

手のひらでこするのではなく、泡で包んで洗うようにするのが、肌への刺激を軽減する洗顔のコツ。泡立ちが良くない洗顔料では、“泡で洗う”という状態にはなりにくいので、弾力のある濃密泡がたっぷり作れるような、泡立ちの良い製品を選びましょう。

乾燥肌に刺激を与えない、洗顔のポイントは?

洗顔料を使わないと、水やお湯だけでは落ちにくいようなメイクの油分や酸化した皮脂汚れなどが肌に残り、それが肌に負担をかけてしまう原因にも。
乾燥肌の人に心がけてもらいたい洗顔のポイントは、以下の通りです。

●しっかり泡立ててから洗顔する

手のひらに取った洗顔料をそのまま顔につけると、物理的に肌をこすることになり、また洗浄力が強過ぎる場合があるので、皮脂が必要以上に流れ出るだけでなく、肌への刺激も強くなりがちです。
手のひらか泡立てネットでしっかり泡立ててから、泡の部分を顔につけるようにしましょう。できるだけきめの細かい、弾力のある泡を作れる泡立てネットを選んでください。泡で出てくるタイプもオススメです。

●円を描く感じでやさしく洗う

手のひらと顔との間に“泡のクッション”を挟み込む感覚で、円を描くように優しく洗顔しましょう。縦方向の動きは、力の入れ加減によって爪を立ててしまうことがあるので、あまりお勧めできません。

●細かい部分は指先で

乾燥肌状態の時、皮膚が薄い目や口の周りは、カサカサした感じになりやすい繊細な部位です。一気に顔全体を洗おうとせず、指先で丁寧に洗ってください。
脂性肌の場合、細かい部分はテカったりベトついた感じになりやすい部位でもありますが、ゴシゴシこすらないように注意しましょう。

●洗い流す際はぬるま湯で

洗顔料を洗い流す際は、入浴の適温より、さらにぬるめのお湯を使いましょう。熱めのお湯ほど、多くの皮脂を洗い流してしまうからです。
泡が残りやすいフェイスラインなどは特に、ゴシゴシこするのではなく優しく何度も「すすぐ」感じで泡を落としてください。

●洗顔後、タオルでこすらない

洗顔中や洗い流し時と同様、洗顔後の拭き取りも、肌への刺激を最小限に抑えるよう心がけて下さい。タオルでゴシゴシと拭き取るのではなく、優しく顔に押し当てる感じで水滴を吸い取りましょう。

乾燥肌におすすめな洗顔料

そもそも、洗顔料にはどんな種類があるの?

ドラッグストアに行くと、多種多様なタイプの洗顔料が並んでいます。その中から、乾燥肌の人が洗顔料を選ぶ際に注意しておきたいのは、やはり「肌への摩擦(刺激)が少ない」という点。
泡立ちの良さがセールスポイントの製品、最初から泡として出てくる製品など色々なタイプがあるので、ご自身の肌質や使用感に合わせて選ぶようにしてください。

●固形石けんタイプ

シンプルで、添加物も少ないのが固形石けんタイプの洗顔料。ほとんどの製品は弱アルカリ性で、酸化した皮脂汚れにも強いのが特徴です。
ただ、他のタイプに比べて泡立てる手間がかかり、パッケージから取り出した後は“裸”の状態で保管することになるため、いつも快適に使えるよう水はけのよいケースで保管するなど工夫をしましょう。

●クリームタイプ

おそらく一番種類が多いのが、クリームあるいはペースト状のクリームタイプ洗顔料です。種類が多いだけに、保湿成分が配合されたもの、古くなった角質を落とす効果の高いもの、泡立ちの良さをアピールしたものなど、様々なバリエーションがあります。
成分表示やパッケージに書かれた製品の特徴などをよく読んで、自分の肌や好みに合ったものを選ぶようにしてください。

●泡タイプ

ポンプヘッドを押すと、泡のまま出てくるタイプの洗顔料。泡立てる手間が省けるので、丁寧な洗顔をできるだけ短時間で済ませたい…という人に向いている製品と言えるでしょう。
詰替用が準備されている製品も多く、環境にもお財布にも優しいのが嬉しいですね。

●パウダータイプ

パウダータイプの洗顔料の多くは、たんぱく質分解酵素などを配合している製品があります。「汚れ落とし」という点では非常に優れていますが、皮膚もたんぱく質によって構成されているので、乾燥肌の人には酵素の刺激が強過ぎる場合があります。

●スクラブタイプ

フォームタイプの洗顔料の中には、古い角質や汚れを取り除くためにスクラブが配合された製品もあります。
洗い終わった後のさっぱり感とすべすべ感は特筆ものですが、乾燥肌には刺激が強すぎる場合があります。

その洗顔料、きちんと肌に合っていますか?

購入した洗顔料が、自分の肌に合っているかどうかを再確認することも大切です。肌への負担が少なく、汚れ落ちも良いものを選ぶのが大前提ですが、「洗顔後に肌がピリピリする」、「洗顔後に肌の突っ張りを感じる」などの感覚がある場合、その洗顔料は肌に合っていない可能性があります。
また、新しい製品を使い始めてからニキビが増えた…などの皮膚トラブルが現れた場合も、肌に合ってない可能性があります。
乾燥肌を放置すると、乾燥状態がますます悪化することもあるので、洗顔料が肌に合っていないと感じた場合は肌に合うアイテムを探しつつ、しっかり保湿ケアをするなど、早めに対処することが大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。乾燥肌の人は、毎日使う洗顔料の種類や洗顔の方法を見直し、自分の肌をよりいたわるようにすると、今よりも乾燥状態が和らぐかもしれません。
毎日行う洗願は、やや「義務」的になりがちですが、自分に合った洗顔料や方法を知ることで、洗顔の時間がもっと楽しくなるかもしれません。ご自身の肌と向き合い、素肌をもっと好きになりませんか?

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