yasu／ライター

美容ドリンクといっても、美肌のものから、エイジングケア、ダイエットなど、目的によって様々な種類がありますよね。
ここでは、そんな美容ドリンクの基本知識をみていきます。

医薬品や食品の区分とは

店頭で売られているドリンク剤には、医薬品、医薬部外品、食品など区分がありますが、違いをご存知ですか？この区分によって中身は異なり、期待できる効果が変わってくるようです。その違いを確認しましょう。

まず、医薬品について。医薬品とは、日本薬局方に収載されているか、人の治療や予防に使用されることが目的とされるもの、または人の身体の構造または機能に影響を及ぼすことを目的とするものと定義されています。
これは、医薬品のドリンク剤には、効能効果があり、肌や器官に働きかけ改善させていくことができることを意味します。厚生労働省が審査をし、認可されたものだけが医薬品として流通できるのです。

次に、医薬部外品。ドラッグストアなどに行くと、医薬部外品と書かれたドリンクや薬用化粧品などを目にすることが多いはずです。こちらは、効果や効能が医薬品ほどではありませんが、緩やかに作用する商品を指します。
食品とはすべての飲食物で、先ほどの医薬品、医薬部外品を除いたものを差します。清涼飲料水、栄養補助食品などがこれにあたります。食品は、効果や効能を表示することを許可されていません。

美容ドリンクの用途の違い

ここでは、様々な種類のある美容ドリンクを用途別にみていきます。 まず、美肌を目的とする美容ドリンクです。こちらに配合されている成分は、お肌のターンオーバーをサポートするもの、紫外線などの肌ストレスから守っていくもの、女性ホルモンに働きかけるものなど、美肌と言っても様々です。
では、お肌に良い美容成分を、細かくみてみましょう。まずは、コラーゲン。コラーゲンは体を構成するタンパク質の一つで、弾力を与え、みずみずしさを保つために欠かせない成分です。加齢やストレスなどで減ってしまうため、体の内側から補うのが大事。

次に、ヒアルロン酸。ヒアルロン酸は細胞と細胞の間に多く存在し、水分を保ってくれるため、潤いのクッションのような役割を果たしてくれています。
続いて、イソフラボン。女性ホルモンのエストロゲンと同じような働きをし、女性のリズムを整えて、弾力や潤いを保ちます。そして、ビタミンC。水溶性ビタミンで、細胞が活発に働く手助けをしてくれます。紫外線ダメージにもよい働きをしてくれます。

続いて、エイジングケアを目的とした美容ドリンクです。こちらは、加齢とともに不足しがちな栄養素が濃縮されているので、女性の美しさを内側から引き出してくれます。では、美容成分をみていきます。
まずは、ツバメの巣。東南アジアのごく一部にしか生息しない、アナツバメの巣です。アナツバメの唾液にはシアル酸という成分が豊富で、そのシアル酸は、美しさや若さを保つため、注目されている成分です。

続いて、プラセンタ。胎盤のことで、美しさや健康に欠かすことのできない五大栄養素をはじめ、様々な栄養がつまっています。
そして、プロテオグリカン。もともと体の組織に存在しているもので、加齢とともに減少し、皮膚や関節などに影響を及ぼします。保水力がすぐれており、ハリや弾力、潤いなどに影響します。

最後に、ダイエットを目的とした美容ドリンクです。こちらは、あくまでダイエットのサポートとして飲むものです。中にはどのような成分が配合されているのでしょう。
まずは、酵素。体が正常に動くために欠かせない栄養素です。消化や新陳代謝を促進させる作用があるので、痩せやすい体に導いてくれるということですね。

次に、イソフラボン。前出のとおり、ホルモンバランスを整えてくれるので、下腹部やおしりなどに脂肪がつきやすいタイプの肥満にいいと言われています。
最後に、アミノ酸。たんぱく質を構成する成分です。体内の脂肪燃焼酵素を活性化させて、痩せやすくしてくれます。これらの配合成分を理解して、自分にあった美容ドリンクを選んでみてはいかがでしょう。

美容ドリンクは飲むタイミングがポイント

実際に、どのタイミングで飲めば良いのか、意識したことはありますか？美肌やエイジングケアを目的とする美容ドリンクは、ビタミンが多く含まれているので、食後が良いとされています。
そして、お肌のゴールデンタイム。これは、夜の10時から2時までです。この間に、成長ホルモンが活発に分泌され、お肌をつくります。なので、コラーゲンやヒアルロン酸などの皮膚のコンディションをサポートする成分が含まれるドリンク剤は、夜寝る前が良いとされています。
ダイエット目的の美容ドリンクはどうでしょう。こちらは、空腹時に飲むと、その後の食事の消化をサポートしてくれます。また、運動の30分前くらいに飲むと、脂肪が燃焼されやすくなるようですよ。

飲み過ぎに注意

気をつけなければいけないのが、美容ドリンクの過剰摂取です。たくさん摂取すれば、より高い美容効果が期待できる、と勘違いをしてはいけません。
成分によっては、過剰摂取をすることで、健康や美容にマイナス効果をもたらすこともあります。ラベルや説明書をよく読み、摂取する際の目安を確認しましょう。