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新型コロナ対策にも!? 使い捨てカイロの意外な活用法6

連日、報道される新型コロナウイルス感染者増のニュース。いったいどうすればいいのか。そこで活用したいのが「使い捨てカイロ」だ。ただ貼るだけの簡単対策を専門家が解説する。

使い捨てカイロ活用 体温1℃上昇で免疫力30%UP

新型コロナウイルスに感染しないためには、手洗いやうがいが有効だが、もっとも簡単な感染防止策は免疫力をアップすることだ。

「免疫力を上げるには、体を温めることです。体温が上がると“ナチュラルキラー細胞”と呼ばれる免疫細胞が活性化し、ウイルスに感染した細胞への殺傷能力が高まります。体温が1℃上がると、免疫力が30%アップするともいわれているんです」

そう話すのはちくさ病院総合内科医の近藤千種さんだ。体温を上げるためには、内からのアプローチと外からのアプローチがあるという。

「内からのアプローチとは筋肉を使って熱を生み出すことで、適度な運動でもたらされます。そして、素早く体を温めるには、外からのアプローチが有効です」(近藤さん)

使い捨てカイロで温めるといい場所は?

外から体を温めるのに大いに役立つのが、使い捨てカイロだ。ただし、むやみにたくさん貼っても意味がない。

「ポイントの1つは、太い血管が走っているところ。例えばおへその周辺には腹部大動脈など太い血管が走っているので、そこを温めることで全身に温かい血液が流れ、体温を効率よく上げることができます。

また、ふくらはぎは“第二の心臓”とも呼ばれるように、血液を循環させるポンプの役割を果たしている場所。ふくらはぎや足首を温めることは、滞りがちな下半身の血流を促し、全身を温めることにつながります」(近藤さん)

使い捨てカイロでツボを温める

東洋医学の考え方では、「ツボ」を温めることで免疫力を高めることができるという。

「ツボとは“目に見えない神経の流れの交差点”です。ツボを刺激すると、その刺激が神経を通って各器官に送られ、不調のある場所をケアすることができるんです」(女性ホルモン研究家で鍼灸師の森田真理さん)

例えば、へその下にある「関元(かんげん)」というツボは、内臓全体を温めるのに有効だ。

「胃腸が冷えて弱っていると免疫力が下がり感染症に罹りやすくなりますが、関元を温めることで胃腸の機能が高まります。特に腸は免疫細胞の働きの70%を司っているといわれているので、免疫力アップに効果的。

また、肝臓は血液を解毒している器官で、その機能がうまく働かないと、慢性疲労になったり、自律神経が乱れたりします。肝臓が元気になれば、解毒がスムーズになり、全身を流れる血液がきれいに。免疫力を上げることにつながります」(森田さん)

関元を含め、カイロで温めるといい6つのツボを紹介する。ただし、カイロをツボに貼る際には、次のポイントに注意を。成鍼堂(せいしんどう)治療院院長の宮下宗三さんは以下のように話す。

●カイロを使うときの注意点「カイロを使うときは必ず肌着や靴下の上から貼ること。タイツやストッキングでは薄すぎて低温やけどを起こす危険性があります。

体温が上がりすぎるのを防ぐため、体に貼るカイロの枚数は2枚が目安。また、肌に強く押しつけるのもNG。ベルトなど、圧迫や固定されるものの下は避けましょう」

●カイロを貼らない方がいい場所もある「“冷えのぼせ”という言葉があり、上半身が熱く、下半身が冷えるのはよくありません。基本的には下半身から温めるのがおすすめです」(宮下さん)

特に心臓の近くに貼ることは注意したい。

「心臓付近を温めてしまうと、心臓自体に負担がかかり、吐き気を催したり、血圧が不安定になったりする場合があります。胸ポケットにカイロを入れるのはやめた方がいいでしょう」(近藤さん)

免疫力アップに…使い捨てカイロの貼り方6

1【センター貼り】免疫をつかさどる腸の機能を強化

おへそから指3本分下あたりにある「関元(かんげん)」というツボを刺激。腸や肝臓など、内臓全般の調子がよくなる。
「足裏の中心を温める方法でも、内臓にアプローチできます」(宮下さん)

2【帯貼り】虚弱体質・慢性的な疲れを改善

「じつは、背中は中心よりも外側が冷えやすい」と宮下さん。
わき腹にある「京門(けいもん)」や「章門(しようもん)」といったツボは、胃腸の調子を整え、ウイルスを跳ね返す。左右に1枚ずつ貼って。

3【横一列貼り】骨盤内の臓器をまとめてケア

腰骨とお尻の肉の境目にある「胞盲(ほうこう)」というツボの上に、左右それぞれ1枚ずつ貼って。
「ここに貼るだけで膀胱、腸、子宮など骨盤内にある臓器を、一度にケアできます」(宮下さん)

4【包み貼り】冷えを撃退して免疫力をアップ

アキレス腱を包み込むように、両足首に貼ることで、足首にある「太谿(たいけい)」と「崑崙(こんろん)」というツボを刺激。「全身の血流がよくなって、冷え症も改善できます」(宮下さん)

5【支え貼り】かぜを初期症状で抑え込む

「寒気を感じるなど、かぜのひき始めのタイミングは、首裏の中心にある“大椎(だいつい)”というツボを温めると◎」(森田さん)。
かぜで体が弱ると、免疫力が下がるので初期症状でせき止めて。

6【ずらし貼り】肩こり、ダルさをとりたいときに

肩こりがある人は、両肩に30分ほど貼り、その後、左右のひじ付近にある「手三里(てさんり)」というツボに移して。
「リラックスして自律神経が整えば、免疫力がアップします」(森田さん)

教えてくれた人

近藤千種さん/ちくさ病院総合内科医
森田真理さん/女性ホルモン研究家で鍼灸師
宮下宗三さん/成鍼堂(せいしんどう)治療院・院長

※女性セブン2020年3月26日・4月2日号

この記事は、小学館『介護ポストセブン』(初出日:2020年3月14日)より、アマナのパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせは、licensed_content@amana.jpにお願いいたします。

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