クラシエのモノづくり対談 ~新町工場編~

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福原さん - 「Soy」のような新しい商品の開発は、どのようにして始まるのですか?
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德永 - 市場調査もしますが、私の場合はスーパーやコンビニに行って、アイスに限らず食品全般のトレンドを見るようにしています。「Soy」の場合もスーパーの棚に並ぶ豆乳飲料の数がどんどん増えて、種類も増えて、豆乳って人気が出てきているんだなと実感したのが始まりでした。実際に開発を始めてからは試行錯誤の連続でしたが。
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福原さん - 新しい味を開発するときは試食などもするんですか?

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德永 - 最初は試食できていいなと思っていたんですが、アイスを食べることが仕事になると楽しいような楽しくないような……。
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福原さん - うらやましいなあ、私の心にあるアイスのイメージって、食べたら笑顔になるとか、自分へのご褒美なんですね。でも、試合前とかは栄養士の先生に言われて1個の4分の1ずつ食べたりしていました。
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德永 - そうですね、仕事で食べるときも、できるだけ普段のように楽しんで食べるよう心がけてはいるんですが、本数を重ねるとなかなか(笑)。

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藤平 - うちはパイオニアといってもいいぐらい早くから豆乳アイスをつくってきたんですけど、牛乳系のアイスとは性格がまったく違うので、初めのうちは機械にかけても泡が立ち過ぎたり脂質が固まってしまったり、トラブル続きでした。
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德永 - 乳製品や卵を使っていないので、そういうアレルギーを持った方にも安心して食べていただけるんですが、工場では乳製品を使った商品もつくっていますから、ほんのわずかでも材料が混ざらないように細心の注意を払っています。

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福原さん - 皆さんの努力がここにぎっしり詰まってる……。
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藤平 - いやいや、福原さんがおっしゃるように私たちは「食べたら笑顔になる」商品をつくっているのですから、そこに詰まっているのは「やりがい」なんですよ。

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津田 - そう、これからも皆さんの笑顔のもとになるような商品をつくっていきたいですね。今日は福原さんから、そのためのヒントをいっぱいいただきました。ありがとうございます。
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福原さん - こちらこそ、貴重な体験をして、知らなかったことをいっぱいお聞きできてうれしかったです。アイス工場に入れるなんて、子どもたちにとっては夢のような話ですよね。私、今年30歳になるんですけど、子どもに戻ったような気持ちになりました。本当に楽しかったです。ありがとうございました。

