クラシエのモノづくり対談 ~新町工場編~

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藤平 - お客さまの声といえば、最近はやはり食の安全についての関心が高まっているのを実感します。福原さんは、一人の消費者としていかがですか?
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福原さん - 結婚して、娘が生まれたこともあって、やっぱり、これまで以上に気になりますね。
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竹腰 - 品質管理の担当者としても、お客さまの意識の変化は感じますね。クラシエでは15年以上前からハサップ(HACCP)という食品品質保証のシステムを取り入れて、各工程で考えられるあらゆる問題を防止できるよう対策をとっていますが、もっとできることはないかといつも考えています。

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福原さん - 先ほど見学させていただいた工場でも、製造現場に入るまでの衛生管理がすごく厳重で、ここまでやるんだとびっくりしました。
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德永 - 特に異物混入はあってはならないので、念には念を入れています。

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福原さん - それに、あれだけたくさんの配管やラインの隅々まで、毎日すべて分解洗浄されていると聞いて大変だなあと思いました。
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竹腰 - アイスは最初の段階で熱を加えて殺菌したあとは包装するまで冷やすだけなので、菌に汚染されないよう、ラインのどこも洗い残さず徹底的に洗浄殺菌し衛生的に取扱わなければならないんですよ。
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津田 - 福原さんは、家ではどんなところに気を付けておられますか?

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福原さん - 娘の離乳食は、できるだけ調理したてのものをあげるようにしています。食器類は洗ったあと熱湯で消毒して、スチーマーに入れて、食べる前にはもう一度熱湯で消毒していますね。さすがにエアシャワーは備えていないですけど(笑)。
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竹腰 - それはすごいですね、なかなかできないですよ。
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福原さん - もし何かあったとき、「昨日消毒してなかったからかも」と思うのがいやなので。卓球の練習も同じで、例えばいつもより10分早く練習をやめて試合のときにミスしたら、「あの10分間、サーブの練習をしていたら」と思ってしまうタイプなんです。
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竹腰 - 安全安心にゴールはないですからね。私たちもできることはすべてやっておきたいと思っています。