暮らしのヒント
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2006年、ヘアケアブランド「いち髪」は誕生しました。
「自分に合う商品を見つけられない」という、日本人の女性の髪質について研究をするうちに、日本人の髪質は、欧米人のものと比べて、外部からのダメージに弱く、傷み始めると進行が早いことがわかりました。
そこで、髪質に合った、そして日本人がたいせつにしている価値観や文化などにも気を配り、日本女性の美しさを引き出すヘアケアブランドを新たに立ち上げることになりました。平安の世の時代から、女性たちは髪をたいせつにしてきました。
髪は、その人の内面を写す鏡であり、髪が美しい人は、心身ともに美しい「美の象徴」とされていました。
美しくなるためには、まず、自分自身を磨くこと。そして、美しい髪でありつづけること。
『一髪、二姿。(いちかみ、にすがた)』ブランド名の「いち髪」は、こうして誕生しました。
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日本人の髪質に合うヘアケア商品の開発は、古来から伝わる美髪の知恵を収集することから始めました。
髪に良い、と伝えられている様々な和草のエキスを抽出しては、研究を重ねました。
特に、米のとぎ汁=ユスルは、平安時代より、貴族の間で洗髪や髪すきなど、日常的に髪につける習慣があったことから、研究がスタート。
毎日のようにお米を研いで、そのとぎ汁を研究に使っていました。 結果、研究室中が、お米だらけになったことも!
試行錯誤の末、「純・和草エキス」を作り出すことに成功し、現在では「純・和草プレミアムエキス」へと進化していますが、和草のちからはまだまだ未知数です。
今でも、新たな和草のちからを探しに、日本各地を訪れ、研究を続けているのです。髪を洗ったり、髪形を整えたりする際、米のとぎ汁、白水(しろみず)を入れていた容器。
白水を櫛につけて髪をとかすと、髪が美しくなるとされてました。
古代からの知恵が、現代に活かされています。出典:風俗博物館
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いち髪は、その香りにもこだわりがあります。
桜の香りは、「めずらしい」というだけでなく、昔から日本人になじみが深く、日本女性のイメージにぴったりな花の香りであること。 海外でも、日本の花といえば“サクラ”というくらい、浸透していますよね。
桜の中でも「山桜」を選んだのは、一般的に知られるソメイヨシノなどの里桜よりも、自然な状態で生息し、生命力があるのが山桜。
それがいち髪の考え方とコンセプトに一致していたことから、全員一致で採用となりました。
さらに、シャンプー(三分咲きの香り)〜コンディショナー(七分咲きの香り)〜トリートメント(満開の香り)と、ステップごとに香りを変えるアイデアは、毎年春にサクラの開花を心待ちにする日本人の気持ちを表現しています。
美しい髪には、心の充実も大切。使う度に嬉しい、楽しい――。
そう思っていただけるよう、いち髪は進化し続けます。いち髪は、10年先の髪のことを考えた商品です。
一本一本が凛とした、絹髪にするためには毎日のヘアケアがとても重要。
常に最良のラインナップを揃えサポートできればと思っています。
ダメージに合わせたトリートメントも3タイプ。今回は、新たに緊急補修用の使い切りタイプを追加しました。髪の毛のケアはもちろん、仕上がりまで美しく…を大事に考え、2010年秋にスタイリング剤も発売。
一時的な解決ではなく、“髪を芯から健やかにし、美しく輝かせる”。常に美しい髪でいるために、将来のダメージまでも予防するという“予防美髪”の発想をもとにこれからも商品開発を進めていきます。