近年、食べ物だけでなく、化粧品や日用品でも「オーガニック」や「無添加」なものが注目を集めています。それは表面的な「健やかさ」ではなく、心身内面からの「健やかさ」を求めている人が増えているからと言われています。
技術が進化して選択肢が多くある今だからこそ、自分の体の声に耳を傾けて、本当に必要だと思うものだけを取り入れ、体の根本から良くしたいという気持ちになるのかもしれません。

漢方薬は、自然由来の生薬を組み合わせて症状を根本から改善するもの。スポットで症状を和らげるのではなく、体に足りないものを補ったり、余分なものを排出したり、体質を整えるという考え方でつくられています。

最近では、漢方薬に対して「苦くて飲みにくい」というマイナスイメージを持っている人に錠剤タイプも販売され、顆粒タイプで感じていた漢方薬独特の味を感じることなく、飲みやすさを実感していただけるようになりました。

飲んだことがない人でも、「葛根湯」と言う名前を耳にしたことがある人は多いと思います。「葛根湯」は、かぜの初期症状に有効な漢方薬。これは配合されている生薬に、発汗・解熱作用と鎮静作用があるから。体がかぜウイルスと戦っているときに炎症を抑えてくれたり、体を温めウイルス撃退のサポートをしてくれたりするのです。

「葛根湯」は、西洋医学の薬のように抗ウイルス薬でウイルスの増加を抑えたりするのではなく、体本来の免疫力をアップしてかぜの症状を改善していくもの。さらに漢方薬は、頭がぼーっとしたり眠くなったりする成分は含まれていません。お仕事や家事・育児に忙しい人や受験生にも安心です。