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ニュースリリース

2010年12月20日

研究開発関連

角質細胞中のアミノ酸を守る新しい皮膚洗浄理論を提唱
「N−アセチルグルコサミン」に角質細胞中のアミノ酸流出抑制効果を発見

クラシエホームプロダクツ株式会社
クラシエホールディングス株式会社

クラシエホームプロダクツ株式会社は、皮膚洗浄による肌荒れに関して、角質細胞内に存在してい NMF* 中のアミノ酸に着目、皮膚洗浄時に角質細胞内のアミノ酸が流出することで肌荒れを起こしていることを突き止めました。さらに研究を進めた結果、「N-アセチルグルコサミン」を洗浄剤に添加することで、洗浄時に角質細胞内のアミノ酸の流出を抑え、洗浄による肌荒れを抑制することを発見しました。

NMF :天然保湿因子ともいい、肌表面や角質細胞内に存在し、アミノ酸や有機酸など肌のうるおいを保つ役割を果たしている成分の総称

 

肌のうるおいに関しては、基礎化粧品分野で盛んに研究が行われており、肌のうるおいを保つために角質細胞間を埋めている細胞間脂質が重要な役割を持つことが知られています。また、 NMF と肌水分量の相関関係も知られており、肌のうるおいを保つためには、細胞間脂質や NMF のケアが重要となることが知られています。

一方で、洗浄剤分野では、過度の皮膚洗浄により肌荒れが生じることはよく知られていましたが、これまで「洗浄による肌荒れ」について、突き詰めた研究はあまり行われていませんでした。

 

当社はかねてより、洗浄時の肌荒れに関する研究を進めてきました。皮膚を洗浄した場合の皮膚から流出する成分に関する検討を行った結果、水で洗浄した場合に比べ、 <洗浄料で洗うと非常に多くのアミノ酸が皮膚から流出すること>が判かりました。

当社はこの現象に着目し、流出したアミノ酸量と洗浄後の肌表面の TEWL (水分蒸散量)の相関関係を調べたところ、洗浄時のアミノ酸流出量が多いほど TEWL 値が高く、肌荒れを誘発していることが判かりました。アミノ酸が流出することによりバリアが崩壊、その結果肌荒れを引き起こしていると考えられます。(図1)

 

さらに当社では、洗浄時にアミノ酸の流出を抑制する成分の探索を行った結果、 <「N-アセチルグルコサミン」に顕著なアミノ酸流出抑制効果があること>を見出しました。(図2)

また、同時に肌測定を行った結果、洗浄剤のみで洗浄する場合に比べ、洗浄剤に「N-アセチルグルコサミン」を添加することで洗浄後の TEWL が有意に低下し、肌荒れを予防していることが判かりました。(図3)

 

 

 

当研究成果は、11月30日に開催された第67回日本化粧品技術者会研究討論会にて発表しました。

 

また、今回の成果を来春のインバス製品に応用する予定です。

 

参考

 

図1

図2-3

 

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03-5446-3042 (FAX: 03-5446-3027)

※この文書は、WEBサイト掲載用に編集しています。