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ニュースリリース

2014年7月11日

研究開発関連

頭皮トラブルの原因の1つは「マラセチア菌」の過剰繁殖
「ボタンピエキス」が頭皮のマラセチア菌のみを減少させることを発見

ホーユー・クラシエ 初の共同研究発表

ホーユー株式会社

クラシエホームプロダクツ株式会社

 

 

 

ホーユー株式会社は、グループ会社であるクラシエホームプロダクツ株式会社と共同で、フケ・かゆみ等の頭皮トラブルの原因の1つが、頭皮におけるマラセチア菌の過剰繁殖であることを確認。そして、「ボタンピエキス」が頭皮の常在菌中、マラセチア菌のみを選択的に減少させる成分であることを発見しました。

 

 

1.背景

消費者の頭皮に関する悩みは、フケ・かゆみが上位になっており、それらに対処するさまざまなヘアケア製品が開発されていますが、十分に解消されていない悩みとなっています。その原因の1つは頭皮の乾燥といわれており、いわゆる、頭皮の肌荒れが頭皮トラブルを引き起こしていると考えられています。しかし、比較的湿度の高い夏季においても、頭皮トラブルが発生していることから、原因を乾燥だけにとどめてしまうには問題があり、乾燥以外の原因を追及することが、頭皮の悩みを解消する上で重要なテーマでした。

 

 

2.頭皮トラブルの原因とマラセチア菌の関係

今般、頭皮の状態を示す指標(水分蒸散量と重層剥離度)と頭皮常在菌であるマラセチア菌の数との間に相関があることを見出しました。頭皮にマラセチア菌が多いほど、水分蒸散量、重層剥離度がともに高くなります1

 

                   1a. マラセチア菌数と水分蒸散量の関係                                      1b. マラセチア菌数と重層剥離度の相関性

 

 

これらから、マラセチア菌の異常繁殖が水分蒸散量や重層剥離度の悪化をもたらし、結果として、フケの増加やかゆみの誘発を助長するものと考えています。

次に、頭皮のマラセチア菌の繁殖を抑えるため、殺菌剤入りシャンプーの効果について検証を行いました。その結果、殺菌剤使用により一時的に頭皮の状態は良くなりますが、殺菌剤の使用を中止すると、頭皮の状態も再び悪化することが分かりました2

 

殺菌剤入りシャンプーを使用した場合、マラセチア菌だけでなく、他の常在菌も減少させ、使用中止後には、増殖力の高いマラセチア菌などが先に繁殖すると推察しています。つまり、マラセチア菌のみを効果的に殺菌することが、頭皮を健やかに保つために必要であると分かりました。

 

                  図2a. 殺菌剤による頭皮水分蒸散量の変動                                          2b. 殺菌剤による頭皮重層剥離度の変動

 

 

3.成分の探索

そこで、頭皮常在菌のうちマラセチア菌のみを減少させる物質について、約400種の成分からスクリーニングを行った結果、牡丹の根の皮から抽出した成分「ボタンピエキス」に、他の常在菌には影響を与えず、マラセチア菌の繁殖だけを抑制する効果があることを見出しました3

                                                                         図3. 「ボタンピエキス」の殺菌効果

 

 

実際に、「ボタンピエキス」入りシャンプーを4週間連用した結果、マラセチア菌の割合だけが減少したことで、頭皮の水分蒸散量も抑えられ、重層剥離度にも改善が見られました。さらに、使用中止後1週間を経過しても、その効果は持続しました4

 

 

          図4a. ボタンピエキスによる頭皮水分蒸散量の改善効果                            図4b. ボタンピエキスによる重層剥離度の改善効果

 

 

4.まとめ

 

・頭皮トラブル解消には、マラセチア菌のみの繁殖を抑えることが重要

・「ボタンピエキス」が頭皮常在菌のうち、マラセチア菌のみの繁殖を抑えることを発見

・「ボタンピエキス」入りシャンプーを連用することによる頭皮の改善効果を確認

本成果は今後、ホーユーおよびクラシエホームプロダクツのヘアケア製品に応用していく予定です。

 

 

 

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