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ニュースリリース

2013年7月1日

研究開発関連

“洗うほど潤う”を実現!
〜新たな皮膚洗浄技術の開発に成功〜

クラシエホールディングス株式会社
クラシエホームプロダクツ株式会社

クラシエホームプロダクツ(株)ビューティケア研究所は、皮膚と洗浄の関係を研究する中で、洗顔により肌から急激に水分が失われ、洗浄後には角層水分量が低下することに着目して研究を進めました。その結果、肌の水分を蓄える機能を持つ水溶性保湿成分をコントロールしながら洗うことで、洗顔後に角層水分量を上昇させる皮膚洗浄技術の開発に成功しました。

 

これまでの当社の研究から、洗顔時に肌内部にある水溶性保湿成分が流出していることが分かっていました。そこで今回、洗浄時の角層細胞の状態を観察したところ、細胞内に洗浄液が侵入して膨潤していることを確認しました。この現象を利用し、水溶性保湿成分を細胞内に届け、滞留させることができれば、角層水分量を上昇させることができるのではと考えました。

検討の結果、保湿成分である「PCA」を「グルコース誘導体」と組み合わせることで、洗浄時に「PCA」を角層細胞に届け、且つ、洗浄後の肌に滞留させることに成功しました。さらに、連用することにより、角層水分量が上昇することも確認しました。

 

※「PCA」(ピロリドンカルボン酸):角層細胞内に存在する天然保湿因子の主成分で、角層水分量との間には極めて高い相関性があることが報告されています。

 

1.研究背景

クラシエホームプロダクツは、皮膚と洗浄の関係を研究する中で、20〜50代の女性を対象に洗顔の実態調査を行ったところ、朝の洗顔料使用率がここ数年で急激に低下していることが分かりました。その理由は「肌が乾燥する」と感じている方が多いことなどです。

 

実際に洗顔後の角層水分量を測定すると、洗顔直後から急激に水分量が低下し、10分後には最低値を示し、その後、回復するものの120分後でも洗顔前の水分量に戻らないことが分かりました。そこで洗浄後の角層水分量の低下に着目し、研究に着手しました。

 

 

 

2.保湿成分「PCA」を洗浄中の肌に届けることに成功

洗浄液中の角層細胞の形状を測定したところ、角層細胞内に洗浄液が浸透し、急激に膨潤することが確認されました。

 

洗顔中の肌で、このような劇的な変化が起こっていることを利用して、洗浄によって角層細胞内に保湿成分を届けることができないかと考えました。

 

角層細胞内に存在する保湿因子の1つである「PCA」は、水に解けやすい性質のため洗顔中に流出し、角層水分量の低下を引き起こす要因の1つであることが、これまでの当社の研究から分かっていました。

そこで「PCA」を肌に滞留させるために、最適な成分を探索した結果、「グルコース誘導体」と組み合わせることを見出しました。

 

洗顔時に製剤中の「PCA」が角層細胞内に浸透し、すすぎ時には「グルコース誘導体」が保護膜として働き、水溶性保湿成分の流出を抑制するものと推察しています。洗顔中に「PCA」が流出するのを防ぎながら、「PCA」を角層細胞内に滞留させることで、洗顔後の乾燥を防ぐとともに、連用により肌の水分量を上昇させることに成功しました。

 

 

 

本研究成果は、今後発売する洗顔料に応用していきます。

 

 

 

 

 

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