CROSS TALK
MR&HMR対談
MRとHMR。役割もマーケットも違うけど、
クラシエだから面白い。
横浜医薬支店
2013年入社
MR職
病医院で処方される医療用医薬品を扱います。
中四国ヘルスケア支店
2013年入社
HMR職
薬局・薬店向けのOTC(Over The Counter)医薬品を扱います。
一番の違いは、漢方薬を「誰に勧めるのか」という点だと思います。MRは、病院やクリニックの医師に勧めます。ハードルの高さを感じるのは、漢方薬に関心を持ち、詳細な知識を持つ医師が多くない点です。西洋薬はエビデンスが明確で、どのような疾患に対してどのような薬を処方すれば良いかがはっきりしています。しかし、漢方薬となると、詳しい知識を持つ医師も多くありません。既存の治療の効果を後押ししたい場合や、不定愁訴(原因が分からない体の不調)をカバーしたい時に漢方薬の出番があります。お勧めするMR側は、しっかり知識を携え、ニーズに応じて的確に処方を選択する必要があります。
私たちHMRは、ドラッグストアなどを対象に、処方箋が要らない一般用医薬品を扱います。薬剤師さんや販売スタッフの方が、漢方薬に関する知識をあまり持ち合わせていないので、効能についてしっかり情報をお伝えし、商品の理解度を高めていただく必要がある点は、MRと似ているかもしれません。一方で、一般消費者の関心を惹きつける陳列方法や、お店自体の売上を高めていただくための戦略立案など、マーケティングの視点も必要になる点が、HMRならではの特徴だと思いますね。
MRの場合、医師が処方してくださればダイレクトに売り上げにつながります。しかし、HMRの場合は、ドラッグストアの店頭に置いてもらえたとしても、一般消費者の方が手に取ってくださるかどうかは別問題になるのですね。そこが難しそうですね。
確かに、ドラッグストア側に「クラシエの漢方薬をそろえておけば売上アップにつながる」と実感していただけなければ、真の成功とは言えないという側面はあります。でも、医師は専門家なだけに、シビアな説明を求めてくる。MRのみなさんは、その要求に高度な専門性をもって対応しているのだから、尊敬しますよ。
最近は、患者さんがインターネットなどで処方された薬について調べ、細かな点まで医師に質問するケースが増えていると聞きます。そのような中で、医師をはじめ一般にも詳細には知られていない漢方薬を受け入れていただくには、やはり認知度がモノをいうと思います。HMRの方々に漢方薬を広めていただけているので、医師が「葛根湯で有名なクラシエの漢方薬ですよ」というだけで、安心なさる患者さんも多いようです。私たちにとっても医師にとっても助かりますね。
それはこちらも同じです。専門家である医師から患者さんにクラシエの漢方薬を処方していただけるというのは、すごく説得力があると思うんですよね。「お医者さんが処方してくださるのだから」という安心感から、ドラッグストアでクラシエの漢方薬を手に取ってくださる一般消費者も多いはず。お互いにシェアを伸ばすことに注力していれば、結果として相乗効果があると思います。
現状、一般用医薬品の漢方薬では、クラシエがシェアNo.1です。一般消費者の側に「漢方薬ならクラシエ」という意識が根付いています。また、各支店に学術担当が在籍していることで、専門性の高さでもクラシエがトップだと思います。最前線にいる立場としては心強い限りです。
お菓子やシャンプーなどでも高い知名度があるので、クラシエと名乗れること自体に助けられていますね。「フリスク」を扱っていることを話題に出したりすると、たいていはきっかけになりますから。
また、実務面では、若手に対して大きな裁量を与えてもらえていると思います。他社では、本社から押し付けられた企画を嫌々展開しているケースも少なくないようです。その点、クラシエでは「これをやりたい」「こんな戦略で展開したい」という若手の意欲を尊重して、後押ししてもらえますから。
まったく同感です。私たちも講演会やセミナーなどを自分たちで企画・開催させていただけています。「任せてもらえたからには」という責任感も醸成されるので、正の連鎖が育まれている会社だと思いますね。
市場動向にも常に目を光らせることになるので、いい意味で専門バカにならず、広い視野を育めるのがHMRのいいところだと思います。また、CMで広く知られている商品を扱っているという意味では、会社を支えているという自負を持てます。
MRを目指そうという方は、そもそも学ぶことに意欲的なのだと思います。さまざまな医師と接することで知見を広げ、専門性を高めていけるので、自身を高めたい人には最適な環境にあると思いますね。いずれにしても、まだまだ認知度の低い漢方薬を世に広めるというミッションは同じです。使命感をもって臨めると思いますよ。
そうですね。お互いに、漢方薬の素晴らしさを多くの方に知っていただけるよう、頑張りましょう!