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ニキビに効果的な漢方とは|おすすめの漢方薬3選と服用する際の注意点

年齢や性別を問わず、ニキビには多くの人が悩まされ続けているかと思います。さまざまな薬や対処法がありますが、自分にはどれが合っているのかわからない人も多いのでは? 本記事では、ニキビの原因や漢方薬での対処法などを解説します。また、生活改善についてもお伝えしますのでぜひご参考にしてみてください。

目次

ニキビができる原因

ニキビの原因やその種類などについて見ていきましょう。


ニキビとは何か

ニキビは、毛穴に皮脂などがたまることが原因で炎症を起こした、毛穴のトラブルです。毛穴に皮脂や角質がたまったり、毛穴の出口がつまったりすると、毛穴が盛り上がり、“白ニキビ”ができます。毛穴の中の皮脂が酸化して黒くなると“黒ニキビ”となります。細菌が感染して炎症を起こすと“赤ニキビ”になります。さらに悪化すると、化膿を起こして、“膿をもったニキビ”になります。ニキビを悪化させると痕が残り、治療にも時間がかかります。そのため、でき始めに適切に治療することがポイントです。


思春期ニキビと大人ニキビ

漢方の考えでは、「気(熱)」がこもって上に上がることがニキビの原因と考えられています。思春期にニキビができやすいのは、その「気(熱)」が多すぎることが関係しているとされています。一方、大人になってニキビができるのは、ストレスや不規則な生活によってホルモンバランスが乱れ、「気(熱)」のめぐりが悪くなり、熱がこもってしまうことが関係していると考えられています。現在、20代~30代にこうした「大人ニキビ」に悩んでいる人が増えているようです。

ニキビへの対処法

ニキビができると「塗り薬で治さないと…」と思う人も多いのでは? 大人ニキビの原因の一つはホルモンバランスの乱れなので、できてしまったニキビを塗り薬で殺菌するだけでは根本的な解決にならない場合があります。生活習慣の乱れを直して、ときには飲み薬の助けを借りながら、体の内側から治していきましょう。漢方では、体の内側からニキビができやすい原因を改善し、ニキビを治していきます。

ニキビ治療によく使われる漢方薬3選

次に、ニキビにおすすめの漢方薬をご紹介します。


ニキビが気になりちくのう症、慢性鼻炎気味の方に

荊芥連翹湯 第2類医薬品

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

(余分な熱を冷やして追い出すとともに、鼻の通りを良くします。また、「気」をめぐらせることで、鼻づまりを改善していきます。首から上の炎症に効く処方なので、鼻づまりや濃い鼻水が出るなどのほか、扁桃炎やニキビなどにも効果が期待できます)


体力中等度以上で、皮膚の色が浅黒く、ときに手足の裏に脂汗をかきやすく腹壁が緊張しているものの次の諸症:蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび


一般的に「ニキビ」に使われる漢方薬
「荊芥連翹湯」の解説を見る


しみ、ニキビを体の中から改善したい方に

桂枝茯苓丸料加薏苡仁 第2類医薬品

桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)

(「血(けつ)」のめぐりを良くして、肌に栄養がいきわたるようにします)


比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:にきび、しみ、手足のあれ(手足の湿疹・皮膚炎)、月経不順、血の道症
(注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。


一般的に「ニキビ」に使われる漢方薬
「桂枝茯苓丸料加薏苡仁」の解説を見る


ニキビなどの化膿性皮膚疾患、湿疹のある方に

十味敗毒湯 第2類医薬品

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

(患部が湿潤型でじゅくじゅくしているときに、たまっている「水(すい)」や熱を発散させて、肌を正常にしていきます)


体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの次の諸症:化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、湿疹・皮膚炎、水虫


一般的に「ニキビ」に使われる漢方薬
「十味敗毒湯」の解説を見る

漢方を服用する際の注意点

漢方薬を選ぶには、自分の体質と症状を正しく知ることが大切ですから、医師または薬剤師、登録販売者に相談するのが望ましいです。漢方薬はドラッグストアなどで手軽に手に入れることができますが、漢方薬にも副作用がないわけではないので、体質や飲み合わせなど、専門家に相談して服用するのがよいでしょう。

自分でできるニキビ予防

ニキビや吹き出物は、化膿したりするとなかなか治りづらいものです。1日でも早く治したいからといって自己流のケアを試してしまいがちですが、焦りは禁物です。正しいケア方法を知っておきましょう。


スキンケアは正しく行う

余分な皮脂や肌についた汚れを落とすためにも、洗顔はとても大切です。しかし、皮脂が気になるからといって、必要以上に洗顔をしたり、スクラブ入りの洗顔料を使ったりして、肌を強くゴシゴシ洗うのは控えるようにしましょう。洗顔するときは刺激の少ない洗顔料をよく泡立てて、泡をクッションにしてやさしく洗いましょう。すすぎはぬるめのお湯で、すすぎ残しがないようきちんと洗い流し、清潔なタオルで水気を拭き取りましょう。また、皮脂分泌の盛んな思春期ニキビとは異なり、大人ニキビは乾燥によって、肌のバリア機能が低下することでも起こりやすくなります。洗顔後、しっかりとスキンケア化粧品で保湿ケアを行うことも大切です。


肌を刺激しない

肌への刺激が多いとニキビが悪化しやすくなります。また、触ることで刺激になり、炎症が生じたり、雑菌が入り込んで化膿が進んだりする原因になることもありますから、できるだけ触らないようにしましょう。


肌にふれるものは清潔に

タオルや枕カバー、シーツなど、日頃から肌に直接ふれるものは清潔な状態にしておきましょう。


睡眠不足に注意

皮膚の回復を助ける成長ホルモンは、夜寝ているあいだ(22時~2時)に分泌されます。傷ついた細胞の修復や入れ替えが促進されるので、肌の代謝やターンオーバーに大きく影響するとされています。よって、ニキビや荒れてしまった肌をすこやかに生まれ変わらせるには、十分な睡眠が欠かせません。また、朝日を浴びると体内時計がリセットされて、夜に眠気が来やすくなりますから、朝の散歩などでしっかり朝日を浴びるよう心掛けましょう。


食生活の見直しを

毎日の食事は、内側からのニキビケアにつながりますから、暴飲暴食や間食をできるだけ控えて、1日3回の規則正しい食事からさまざまな栄養分を摂るようにしましょう。なお、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンEの摂取は、ニキビの予防に役立ちますので、サプリメントなども上手に使って意識して摂るようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか? ニキビは悪化すると、治りにくくなったりあとが残りやすくなったりしてしまいます。予防に役立つ生活習慣を取り入れつつ、ニキビができてしまったときは早めに改善できるよう適切に対処することがポイントです。漢方薬でのケアも選択肢の一つとして考えてみるのはいかがでしょうか。