漢方薬を選ぶ

目次

あなたのおしりの状態をチェック!

「痔」はデリケートな部分の病気なので、なかなか話題にしにくく、放置して悪化させる人もいるようです。座りっぱなしの姿勢や便秘などでおしりに負担がかかると、痔をまねきやすくなります。さらに女性の場合は、冷え、出産など、痔をまねきやすい状態にあることが多いもの。漢方には、血行を促進したり、便の通りを良くしたりすることで、痔を内側から改善していく薬があります。

漢方では、患部の状態だけでなく、さまざまな側面からタイプを判断します。痔の症状で心当たりのあることが多いようなら、漢方薬でのケアがおすすめです。


便秘が続くと痔になりやすいタイプ

  • 乙字湯のイメージ
  • こんな症状に心当たりはありませんか?

痔や便秘を改善したい方におすすめする漢方処方

乙字湯 第2類医薬品

痔の原因は?

痔になる主な原因

肛門は、便やおならが通るだけの場所と思っていませんか? 人間の「消化」というしくみを考えるとき、肛門はその最終段階にあたり、排便を調節しているとても大切な器官です。
肛門の周りにはいくつかの筋肉があり、肛門を締めたりゆるめたりして、便やおならが出るのを自分の意志でコントロールできるようになっています。また、肛門のすぐ内側にある直腸は粘膜でできていて、この粘膜と外の皮膚がつながるのが肛門。とてもデリケートなつくりになっているので、トラブルも起きやすいのです。
痔になる主な原因としては大きく分けて2つあります。
ひとつめは、「便秘による排便時の過度な圧力」です。便秘などで便が硬くなると、排便時に肛門に圧力がかかって、切れやすくなります。
ふたつめは、「座りっぱなしなどによる血行不良」です。おしりなどの毛細血管が集まった部分にうっ血が生じて、炎症が生じやすくなります。そのほかに、排便時のいきみや、出産などによってもうっ血が生じやすくなります。そのほかに、考えられる痔の原因としては、慢性的な下痢、冷えによる血行不良、ストレス、疲労、刺激物の過剰摂取などが考えられます。
痔のきっかけ(原因)を調査した結果はこのようになっています。

全体
  • 1位便秘
  • 2位下痢
  • 3位ストレス
円グラフ 全体
女性20~40代
  • 1位便秘
  • 2位下痢
  • 3位出産
円グラフ 女性20~40代
女性50~60代
  • 1位便秘
  • 2位下痢
  • 3位ストレス
円グラフ 女性50~60代
男性20~40代
  • 1位下痢
  • 2位便秘
  • 3位ストレス
円グラフ 男性20~40代
男性50~60代
  • 1位便秘
  • 2位同一姿勢
  • 3位ストレス
円グラフ 男性50~60代

データ=2015年クラシエインターネット調査(N=183人)


痔の種類

痔というと、おしりから血が出る、痛いといったイメージがありますが、実はさまざまな種類があります。主なものは、「いぼ痔(痔核)」「きれ痔・さけ痔(裂肛)」「あな痔(痔ろう)」の3つです。
「いぼ痔」は、肛門の中や外にいぼができるものです。いぼが中にできた場合(内痔核)は、痛みは少ないのですが、中でこすれて血が出ることがあります。排便のときに何か柔らかいものが出てくる、というのはこのタイプです。いぼが外にできた場合(外痔核)は、痛みが強く、血はほとんど出ません。いずれも、肛門周りのうっ血が原因とされ、座りっぱなしの姿勢などが続くとうっ血しやすくなります。また、便秘や出産でおしりに負担がかかるとうっ血し、痔をまねくこともあります。
「きれ痔・さけ痔」は、肛門の皮膚が切れるもので、出血はティッシュに付く程度ですが、排便時には強い痛みがあります。便秘による硬い便を無理に出そうとしたり、下痢が続いたりといったことが原因となります。また、痛みを避けて排便をがまんすると、さらに便が硬くなって症状を悪化させることにも。便が通過する場所で起きているので、治りにくいという面もあります。
「あな痔」は、膿のトンネルが肛門内から皮膚に向かってできるもので、激しく痛んで腫れ、発熱することもあります。下痢を繰り返すことが一因といわれますが、一般用医薬品で対処することはできないので、早めに医療機関を受診したほうがよいでしょう。


痔Q&A 漢方のギモンを解決!

Q 痔の予防のために、日頃から気をつけておくことってありますか?
A 痔の原因のひとつに、おしりの血行の悪さがあります。痔にならないためには、おしりの血行を良くすることが大切です。お仕事の都合などで、日中座りっぱなしの方は、ときどき立って、少し歩くなどしてみましょう。また、辛い食べ物やアルコールは、おしりに負担をかけるので、できるだけ控えましょう。ほかに、お風呂では、おしりをやさしく洗って、きちんと汚れを落とすことも大切です。足湯のように、おしりだけをお湯につけると、血行も良くなるのでおすすめです。便秘も原因のひとつに挙げられます。こちらは食生活の改善や規則正しい排便習慣を心掛けましょう。出ないからといって長時間力むのは、悪化のもとです。
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