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二日酔い

目次

あなたの二日酔いの症状をチェック!

お酒を飲み過ぎた次の日、なかなかお酒が抜けなくてつらい、なんだか顔がむくんでいる、頭が痛い…、といった方も多いかと思います。とくに、なにかとイベントが多い年末年始などは要注意です。二日酔いはアルコールをとりすぎ、翌日まで不快感が残ってしまう状態です。そんなときはぜひ水分代謝のはたらきを助ける漢方を試してみましょう。

漢方では、さまざまな側面から症状のタイプを判断します。まずはあなたの状態をチェックしてみましょう。チェックが多いようなら、漢方薬でのケアがおすすめです。


二日酔い・一時的なむくみタイプ

  • 五苓散のイメージ
  • こんな症状に心当たりはありませんか?

むくみ、飲み過ぎによる二日酔いにおすすめする漢方処方

五苓散 第2類医薬品

五苓散(ごれいさん)


体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔
(注)「しぶり腹」とは、残便感があり、くり返し腹痛を伴う便意を催すものを指します。



一般的に「二日酔い」に使われる漢方薬
「五苓散」の解説を見る

二日酔いの原因は?

二日酔いと悪酔い

アルコールを一度に多量摂取してしまうと、気持ちが悪くなったり、頭痛がしたり、ひどいときにははいてしまうことがあります。
これを、いわゆる「悪酔い」といいます。この不快感が翌日まで持ち越されてしまった状態を「二日酔い」といいます。また、多量にとっていなくても、もともとお酒に弱い体質の人もいます。こうしたことはなぜ起こるのでしょう。
「悪酔い」は、肝臓でアルコールを分解する量よりも、アルコールを摂取する量のほうが多いために発生します。通常アルコールは、肝臓で「アルコール脱水素酵素」(ADH)によって、「アセトアルデヒド」に変わります。「アセトアルデヒド」は毒性が強く、顔を赤くしたり、頭痛を引き起こしたりする原因物質といわれています。次に「アセトアルデヒド」は「アセトアルデヒド脱水素酵素」(ALDH)によって酢酸に変えられ、最終的に炭酸ガスと水に分解されて排出されます。
ところが、肝臓の処理能力を超えてお酒を飲み続けると、有害な「アセトアルデヒド」の状態のままで、血流に乗って全身をめぐるので、頭痛や吐き気といった「悪酔い」の状態を引き起こしてしまうというわけです。
この「悪酔い」の状態が翌日まで続いたものが、「二日酔い」と思われていましたが、近年の研究によって、「二日酔い」の症状は、アセトアルデヒドの血中濃度が低下してから発生することがわかりました。現在では、ホルモン分泌による説や、体液が酸性になる説、お酒の不純物説など、二日酔いの原因について、さまざまな研究が続けられています。


お酒は飲み方次第

「酒は百薬の長」といわれるように、ビールやワインなどアルコール度数が低めのお酒を少量飲む分には、むしろ胃の運動を活発にし、胃粘膜を保護する粘液の分泌も高めるなど、良い効果をもたらすといわれています。ところが、ウイスキーやブランデーのようなアルコール濃度が高いお酒を空腹時に飲んだりすると、アルコールが胃粘膜を傷つけてしまうことがあります。その結果、その周辺から胃酸が過剰に分泌されて、いっそう胃を荒らすという悪循環が起こります。そのうえ、強いアルコールは、胃のはたらき自体を低下させてしまいますので、食べた物が胃に滞留して、もたれたり、むかついたりするわけです。





二日酔いQ&A 漢方のギモンを解決!

Q 五苓散(ごれいさん)」って聞いたことがあるんですが、二日酔いに効きますか?
A 五苓散(ごれいさん)」は、はき気やむくみなどを伴う水様性の下痢や急性胃腸炎、暑気あたり、二日酔いなどを改善する処方です。利水作用によって、水分の分布異常を正し、はき気やむくみなどを鎮めていきます。「五苓散」は「水(すい)」が滞って気分悪くなるタイプ向けなので、飲むとすぐ水分を吐いてしまう人、すぐおなか壊す人向けです。
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