漢方薬名解説

一般的に「更年期」に使われる漢方薬

知柏地黄丸(ちばくじおうがん)

目次

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「知柏地黄丸」はこんな方に!

顔、手足のほてり・汗ばむタイプ

「体力中等度以下で、疲れやすく胃腸障害がなく、口渇があるもの」

例えば・・・

  • 顔、手足のほてりがある方
  • 急に上半身や顔が熱くなったり、大量の汗が出たりする(ホットフラッシュ)方
  • 汗ばむ方
  • 疲れやすい方

「知柏地黄丸」はどんなふうに効くの?

「知柏地黄丸」は、更年期のホットフラッシュなどによるほてりの症状に対応できます。五臓六腑(ごぞうろっぷ)における「腎」のはたらきが低下した状態を改善する補腎薬を配合した処方です。よって、排尿困難、頻尿などにも効果があります。とくに、陰虚体質(ほてり、のぼせ、口渇、乾燥感)のある人に適しています。

配合されている生薬は?

  • 知母(ちも)
  • 黄柏(おうばく)
  • 地黄(じおう)
  • 山茱萸(さんしゅゆ)
  • 山薬(さんやく)
  • 茯苓(ぶくりょう)
  • 沢瀉(たくしゃ)
  • 牡丹皮(ぼたんぴ)

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漢方的考え方で更年期を分析

漢方では、更年期の症状は「腎」と「肝」の病気と考えています。漢方で言う「腎」は腎臓のはたらきと内分泌や泌尿生殖器系のはたらきがあると言われ、「肝」は肝臓のはたらきと自律神経を調節するはたらきがあると考えられています。更年期には、老化による「腎」のはたらきの低下やストレスによる「肝」のはたらきが低下し、さまざまな精神症状や身体症状が現れやすくなります。

また、漢方では、更年期症状ののぼせ、ほてりの原因は、“精”を宿す、「腎(じん)」が関わると考えられています。「精(せい)」とは、生命エネルギーのことを指します。精は腎に収められているため、「腎精(じんせい)」「腎陰(じんいん)」などとも呼ばれます。精は食事を摂ることで作られる「気」や「血」の一部が生まれ変わったもので、生命活動を営む上で消費されていきますが、日々補充もされていきます。年齢をかさねると、いわゆる肉体の衰え、腎精不足によるのぼせ、ほてり、などの症状があらわれてきます。人は腎精が不足すると手足がほてるという性質をもちます。そうした症状に適した漢方薬が「六味丸(ろくみがん)」です。その「六味丸」をベースに、知母、黄柏を加えたものが「知柏地黄丸」です。


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漢方薬での更年期の治し方

西洋医学では、更年期に起こる症状の原因をホルモンバランスの乱れと考え、女性ホルモンの補充、または同様のはたらきをする物質を補給するといった治療法が行われます。

漢方では、更年期の「精神症状」、「熱症状」、「身体症状」の3つの症状に対してアプローチすることで、不定愁訴を改善していきます。イライラ、怒りやすい、精神不安などの「精神症状」には、自律神経系を調整する漢方薬。のぼせ、ほてり、ホットフラッシュ、多汗、目の充血、口の渇きなどの「熱症状」には、熱を冷ます漢方薬。肌にツヤがない、髪がパサつく、爪がもろい、筋肉のけいれん、生理不順などの「身体症状」には、栄養を補う漢方薬でサポートしていきます。これら3つの症状に対して漢方薬を用いることで体のバランスを整え、不調を改善していきます。


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知柏地黄丸 第2類医薬品

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ホットフラッシュなどで、顔や手足が強くほてり汗ばむ方におすすめの漢方薬です。


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知柏地黄丸Q&A

Q 「知柏地黄丸」は、どのような目的で使われる処方ですか?
A ほてりやのぼせなど熱症状を身体の内側から改善します。体に不足しているうるおいを補い、身体の熱症状を抑えることで、顔や四肢のほてりなどに効果があります。
Q ホットフラッシュです。「加味逍遙散」とどう使い分けたらよいですか?
A ストレスがあり、イライラしやすい方のホットフラッシュには「加味逍遙散」、全身がほてり、口渇があるような方には「知柏地黄丸」をおすすめしています。服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
Q どのくらい服用したら効果はみられますか?
A 1週間程度お飲みいただき、調子がよろしいようでしたら、1カ月を目安にご使用ください。症状がよくならない場合は服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。