漢方薬名解説

一般的に「お通じの悩み」に使われる漢方薬

麻子仁丸(ましにんがん)

目次

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「麻子仁丸」はこんな方に!

便秘で、便が硬くスムーズに排便できないタイプ

「体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なもの」

例えば・・・

  • コロコロした(ウサギのふんのような)便の方
  • 高齢、虚弱、産後で便秘に悩んでいる方
  • 便が硬く排便しにくい方

「麻子仁丸」はどんなふうに効くの?

からだの栄養状態が悪化したり、老化に伴い腸のうるおいが減ったりして起こる便秘は、漢方の考え方では体の中で「水(すい)」が作れなくなって、「水」がうまく巡っていない状態です。コロコロしたウサギのふんのような便が特徴的です。「麻子仁丸」は、便が乾燥して硬く排便しにくい状態に対して、ただ腸を刺激するだけでなく、腸をうるおして、便を軟らかくするため、無理なく体質に合った便秘改善が行えます。


漢方用語解説
飲食物中の水分を消化吸収によって人の体に必要な形にして体をうるおすもの

配合されている生薬は?

  • 麻子仁(ましにん)
  • 杏仁(きょうにん)
  • 芍薬(しゃくやく)
  • 枳実(きじつ)
  • 厚朴(こうぼく)
  • 大黄(だいおう)

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漢方的考え方でお通じの悩みを分析

まず、漢方では、腹痛や腹部膨満感などの不快感を伴う便秘と、あまり不快感を伴わない便秘を分けて考えます。

不快感を伴う便秘の原因は、腸の「気」の流れをさまたげる熱や「気」が停滞することだと考えています。余分な熱は、脂っぽいものや辛いもの、甘いものをよく食べることによって発生しやすく、この熱は便を乾かしてしまいます。そのため、便が出にくくなります。また、たまった熱は体の上部へと昇るので、ニキビなどの顔周りのトラブルを引き起こす要因にもなります。ストレスや緊張、不安などは腸の「気」を停滞させやすく、胃腸の動きを弱めるので便秘しやすくなります。

一方、あまり不快感を伴わない便秘は、腸の「気」が不足することのほか、「血(けつ)」や「水(すい)」が不足してうるおいがなくなることによっても起こります。産後や加齢など、消耗してしまった状態で起こると考えられています。

また、便秘と下痢を繰り返す状態は、腸の「気」「血(けつ)」のバランスが乱れている状態と考えます。ストレスや生活習慣の乱れなどにより、「気」「血(けつ)」のバランスが乱れると、消化・吸収がうまくいかなくなったり、腸のはたらきがうまくいかなくなったりするのです。


漢方用語解説
目に見えないが人の体を支えるすべての原動力のようなもの
全身の組織や器官に栄養を与えるもの
飲食物中の水分を消化吸収によって人の体に必要な形にして体をうるおすもの


症状・悩みから選ぶ‐「お通じの悩み」

漢方薬でのお通じの悩みの治し方

西洋医学では、腸を動かすことでたまっている便を出すことが多いです。その作用によって、痛みを感じる人もいます。

漢方では、胃腸にたまっている熱をとり除き、「気」の流れを正常な状態へ近づけるという考え方で治療します。腸への作用は比較的おだやかなので、無理なく排便を促すことができます。「麻子仁丸」は、「気」の巡りを整え、便を軟化・潤滑し、硬いコロコロ便で排便しにくいといった状態を改善します。


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