漢方薬名解説

一般的に「肌トラブル」に使われる漢方薬

桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)

目次

血のめぐりが悪く、しみ、にきびに悩む方向けの漢方薬

漢方では、何らかの原因で肌がふさがれ、「水(すい)」と熱が正常に排泄されないと、肌トラブルが起こるものと考えます。肌に「水(すい)」や熱がたまると、それが邪魔になって「血(けつ)」が滞ります。

「血(けつ)」は全身の組織や器官をめぐり、栄養を与えているので、めぐりが悪くなると、シミなどの色素沈着になりやすくなります。また、栄養がいきわたらないと、ザラつきなどの肌あれが現れやすくなります。

「桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)」は、「血(けつ)」のめぐりを良くして、肌に栄養がいきわたるようにする処方です。

効能・効果

比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:にきび、しみ、手足のあれ(手足の湿疹・皮膚炎)、月経不順、血の道症
(注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。

配合生薬(成分・分量)

成人1日の服用量8錠(1錠342mg)中
桂枝茯苓丸料加薏苡仁エキス粉末…1800mg
(ケイヒ・ブクリョウ・ボタンピ・トウニン・シャクヤク各2.0g、ヨクイニン5.0g より抽出。)
添加物として、二酸化ケイ素、クロスCMC-Na 、セルロース、ステアリン酸Mg 、ヒプロメロース、酸化チタン、カルナウバロウを含有する。


生薬ファイル

用法・用量

次の量を1日2回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

年齢1回量1日服用回数
成人(15才以上)4錠2回
15才未満7才以上3錠
7才未満5才以上2錠
5才未満服用しないこと

用法・用量に関連する注意

小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。

注意点・副作用

使用上の注意
  • 相談すること
    1. 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      (1)医師の治療を受けている人
      (2)妊婦又は妊娠していると思われる人
      (3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
      (4)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
    2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      皮膚発疹・発赤、かゆみ
      消化器食欲不振
    3. 服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      下痢
    4. 1カ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

保管方法

(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。(ビン包装の場合は、密栓して保管してください。なお、ビンの中の詰物は、輸送中に錠剤が破損するのを防ぐためのものです。開栓後は不要となりますのですててください。)
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
(4)使用期限のすぎた商品は、服用しないでください。
(5)水分が錠剤につきますと、変色または色むらを生じることがありますので、誤って水滴を落としたり、ぬれた手で触れないでください。
(6)4錠分包の場合、1包を分割した残りを服用する時は、袋の口を折り返して保管してください。なお、2日をすぎた場合には服用しないでください。

製品情報

「クラシエ」漢方桂枝茯苓丸料加薏苡仁エキス錠

桂枝茯苓丸料加薏苡仁 第2類医薬品

漢方セラピー「桂枝茯苓丸料加薏苡仁」
しみ、ニキビを体の中から改善したい方におすすめの漢方薬です。


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よくある質問

Q 一般的にこの薬は服用して効果が出るまでにどれくらいの時間がかかりますか?
A 薬の効果が出るまでの期間は、体質や症状によりさまざまです。使用する際は、添付文書に記載された用法・用量を守ってお飲みいただき、1カ月位服用しても症状が良くならない場合は、薬の服用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。
Q この医薬品は妊娠中や授乳中でも服用できますか? 使用する際に注意する情報がありましたら教えてください。
A 薬の種類、服用期間、お母さん及び赤ちゃんの状態などを総合的に考慮する必要があります。服用前に医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。