漢方薬名解説

一般的に「神経痛」に使われる漢方薬

桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)

目次

「桂枝加苓朮附湯」はこんな方に!

冷えで痛むタイプ

  • 寒い日や冷房が効いている場所などで痛みを感じる方
  • 体が冷えやすく、冷房が苦手という方
  • お風呂に入ると痛みが楽になるという方
  • 手足が冷える方

「桂枝加苓朮附湯」はどんなふうに効くの?

たとえば、冷房などで体が冷えると、冷えが「皮毛(ひもう)」から「経絡(けいらく)」に入り込んで居座ります。すると、「気」や「血(けつ)」のめぐりが滞り、痛みが起こると考えられます。

「桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)」は、内側から外側に向かって「気」を放出して、「気」の流れをスムーズにします。また、熱をつくって冷えを追い出すことで体を温めて、神経痛を改善していきます。「温めると楽になる」という急性の症状にとくに効果があります。


漢方用語解説
目に見えないが人の体を支えるすべての原動力のようなもの
全身の組織や器官に栄養を与えるもの

配合されている生薬は?

  • 桂皮(けいひ)
  • 芍薬(しゃくやく)
  • 大棗(たいそう)
  • 茯苓(ぶくりょう)
  • 白朮(びゃくじゅつ)
  • 生姜(しょうきょう)
  • 甘草(かんぞう)
  • 附子(ぶし)

漢方的考え方で神経痛を分析

漢方では、体を「層」として考えます。この層は、体を構成している「気」「血(けつ)」「水(すい)」が、「経絡(けいらく)」を通り、体じゅうをめぐることでバランスを保っています。「皮毛(ひもう)」は「気」のはたらきで体の外側をバリアして守られていますが、「気」が足りなくなるとバリアが弱くなり、気候の変化やストレスなどの影響を受けやすくなります。

たとえば、寒い日や雨の日は、冷えや湿気が「皮毛(ひもう)」から「経絡(けいらく)」に入り、そこに居座ります。すると、「経絡(けいらく)」を流れる「気」や「血(けつ)」のめぐりが悪くなり、その滞った部分に痛みを感じます。これが、神経痛とされています。そして、何もせずに放っておくと、「筋肉」や「関節」にまで入り込み、痛みを慢性化させてしまいます。

また、冷えや湿気などが居座り続けると、「血(けつ)」がたまって「瘀血(おけつ)」の状態となり、気候に関係なく痛むようになります。


漢方的考え方で神経痛を分析 イメージ
漢方用語解説
目に見えないが人の体を支えるすべての原動力のようなもの
全身の組織や器官に栄養を与えるもの
飲食物中の水分を消化吸収によって人の体に必要な形にして体をうるおすもの


症状・悩みから選ぶ‐「神経痛」

漢方薬での神経痛の治し方

西洋医学では、起こっている痛みに対して、その痛みや炎症をやわらげる鎮痛消炎剤やパップ剤などを使います。

一方、漢方では、「痛みの原因」というところから考えます。痛みの原因となっている冷えや湿気などを追い出して体を温めながら、「気」や「血(けつ)」のめぐりを良くすることで、神経痛を改善します。

「桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)」は、手足がしびれて冷たくあるいはこわばり、ときには関節に水がたまるほか、腫れて痛みの激しい症状の場合に使われます。また、神経痛、関節痛に効果があり、とくに冷え症の人、体力のない人の場合に用いられます。


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