生活のヒント

昔から、人間の体は天地や両親からのもらいものであり、傷つけたり病気になったりするのは最大の親不孝であるという考え方があります。
この考え方による最大の親孝行=長生きのために、毎日できることを考えてみませんか?

※このサイトの情報は、毎日の生活のご参考となるものです。ご自身の健康状態については、医師にご相談ください。

内欲

「内欲」とは

お酒を飲む人のイメージ図

欲のままに行動することは
寿命を縮めると説いています

前回は、江戸時代の学者、貝原益軒(かいばら・えきけん)が『養生訓』で説いた「養生」についてご紹介しました。益軒は、「身の内側にある欲をこらえ、外側にあるものの害を防ぐこと」を養生の基本としています。
今回は、この「身の内側にある欲」=「内欲」についてご紹介しましょう。

「内欲」とは、「飲食の欲、好色の欲、睡の欲、言語をほしいままにするの欲、喜怒憂思悲恐驚の七情の欲」のこと。益軒は、この欲の命ずるままに行動することは、自らの寿命を縮めることになり、刀で自害するのにも等しいと書いています。
逆に、この欲をこらえて過ごせば、「元気(体の大元の気、生命力)」を養うことができ、もともと虚弱なのに欲をこらえることで長生きしている人もいる、というのです。

欲に打ち克つことが長生きの秘訣

ぺらぺらしゃべる人のイメージ図

何ごともほどほどが一番です

では、益軒の言う「内欲」を一つずつ見ていきましょう。

<飲食の欲>
食べ過ぎ、飲み過ぎのことです。お酒はほろ酔い、食事は腹半分と限度を決めて、超えないようにといましめています。

<好色の欲>
性欲のおもむくままに、精気を無駄づかいすることです。精気の無駄づかいは、「元気」の根本を弱める、としています。

<睡の欲>
惰眠をむさぼることです。眠っている間は「元気」が体内をめぐらないと考えた益軒は、惰眠をむさぼることで「元気」がめぐらずに病をまねく、と言っています。

<言語をほしいままにするの欲>
言いたいことを言うことです。ぺらぺらとしゃべることは、「気」を減らして「元気」をそこなうといましめています。また、みだりにしゃべらないことで徳を養うとも言っています。

<喜怒憂思悲恐驚の七情の欲>
感情のままにふるまうことです。心静かに、平安な気持ちで過ごすことが大切だと説いています。

すべてを実行するのはなかなか難しそうですが、少しずつでも試してみてはいかがでしょうか。

次回は、もう一つの養生のポイント、「外邪」についてご紹介します。