• HOME
  • 健康お悩み相談所(腰痛)

健康お悩み相談所

年齢を重ねると誰でも出てくる健康のお悩み。
今さら聞けない、聞きにくいお悩みについて解説するとともに、
中医学(中国の伝統的な医学)からの見立てや対処法をご紹介します。

※このサイトの情報は、毎日の生活のご参考となるものです。ご自身の健康状態については、医師にご相談ください。

腰痛

西洋医学から見た腰痛

西洋医学では、腰痛は何らかの原因で背骨が変形したり、その周囲の筋肉に異常が起こったりすることで、神経を刺激して痛みが伝わるものと考えられます。
体を支える背骨はS字状にゆるく湾曲しており、神経が通っています。また、腰椎の周りには腹筋や背筋があり、腰を支える役割の一部を担っています。

腰痛の対処法は、症状によってさまざまですが、ぎっくり腰などの急性の腰痛はまず冷やして安静にしましょう。無理に体を動かすと、炎症が強くなってしまいます。強い痛みが続く場合は、極力腰を動かさないようにしながら医療機関を受診しましょう。

腰をとんとんと叩きたいような慢性の軽い腰痛は、腰周りの筋肉が緊張するために起こることが多く、温めると楽になることがあります。お風呂などでリラックスするのが効果的です。
歩き方や座り方で、知らないうちに腰に負担をかけていることも多いものです。歩くときには、背中を反らし過ぎず頭を空から引っ張られているような気持ちで歩くと良いでしょう。座るときにはおしりを背もたれにつけて深く座りましょう。浅く腰掛けて背もたれにもたれると、腰への負担が大きくなります。

背骨と神経のイメージ図

硬くなった筋肉が神経を圧迫して
傷がついてしまうこともあります

中医学から見た腰痛

中医学では、腰痛の原因を3つのタイプに分けて考えます。

【腎虚】

「腎」の精が減少し、「気」や「血(けつ)」、「津液(しんえき)」といった要素が腰に十分に行きわたらないために起こるものです。腰がだるく力が入らない、温めたりもんだりすると楽になる、動くと痛くなり、安静にすると楽になる、といったような腰痛がこれにあたります。
こうした腰痛には牛車腎気丸という漢方処方を用います。また、体力が落ちている方には八味地黄丸という漢方処方を用いることもあります。

【外邪受感】

湿気や寒冷といった外部の環境によって、「気」「血」「津液」が滞ることで起こるものです。体に重だるい痛みや、刺激的な痛みがある、湿気が高いと症状が悪化する、といったような腰痛がこれにあたります。
こうした腰痛には、疎経活血湯という漢方処方を用います。

【お血】

主に「血(けつ)」の流れが滞って起こるものです。重いものを持ち上げたり、腰をひねったりした拍子に強い痛みが起こるといった、腰部の「血」の滞りによる腰痛がこれにあたります。
こうした腰痛には、桃核承気湯という漢方処方を用います。

しゃがんで荷物を持ち上げる人のイメージ図

重い荷物は、しゃがみこんでから持ち上げるようにすると、
腰に負担がかかりにくくなります