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健康お悩み相談所

年齢を重ねると誰でも出てくる健康のお悩み。
今さら聞けない、聞きにくいお悩みについて解説するとともに、
中医学(中国の伝統的な医学)からの見立てや対処法をご紹介します。

※このサイトの情報は、毎日の生活のご参考となるものです。ご自身の健康状態については、医師にご相談ください。

肌の乾燥

西洋医学から見た肌の乾燥

肌の表層には、天然保湿因子と呼ばれる物質があって水分をつかまえているほか、細胞間脂質という油分があります。さらに、肌の表面は皮脂でできた膜で覆われており、水分が蒸発し過ぎないようにフタをしてうるおいを保っています。
また、肌に栄養素を供給しているのは毛細血管で、血行は肌の健康に大きな役割を果たします。

ところが、年齢を重ねると、うるおいを保つ機能や血行が低下し、肌が乾燥してしまうことがあります。
乾燥した肌は、表面の層がはがれやすくなり、粉をふいたようになります。また、外部からの刺激にも弱くなり、かゆみなどを感じやすくなります。
これをかきむしってしまうと、さらにそれが刺激となって肌が炎症を起こしてしまうこともあります。

乾燥した肌のケアとしては、保湿クリームを塗ることがあげられます。
また、入浴時は、熱いお湯やさら湯は皮脂を洗い流し過ぎてしまうので、ぬるめのお湯に、保湿効果のある入浴剤を入れると良いでしょう。体を洗うときは、ごしごしとこするのは控えましょう。
手肌の乾燥が気になる方は、家事や庭仕事をするときにビニール手袋を利用するのもおすすめです。

肌断面のイメージ図

肌には天然のバリアが備わっています

中医学から見た肌の乾燥

中医学では、人体を構成するのは「(けつ)」「津液(しんえき)」「(せい)」の陰液と、陽気(気)と考えます。これらが不足したり、うっ滞したりすると体に不調が現れます。
肌の不調は、「血」の不足、すなわち「血虚(けっきょ)」と考えられています。血の機能の一つに、濡養(なんよう:体をうるおし、栄養すること)がありますが、血が不足しているとすみずみにまで栄養分がいきわたらず、体の表面の肌の状態も悪くなります。
薬局・薬店で買える漢方処方で、血虚タイプと考えられる方の乾燥肌のかゆみに対応するのは、当帰飲子です。

また、中医学における「五行説」では、内臓の機能のうちのいくつかをつかさどる「腎」の気が不足していると、さまざまな不調が現れると考えています。「腎」の気は「腎陽」と「腎陰」のバランスで成り立っていますが、とくに腎陰に比べて腎陽が足りない「腎陽虚」の状態では、肌の不調が現れやすくなります。
足腰がだるい、下半身が冷えるといった症状とともに、肌のかゆみがあるような方には、「腎陽虚」に対応する八味地黄丸がおすすめです。

また、体質やタイプを問わず、肌あれに対応するヨクイニンも、薬局・薬店で買えるポピュラーな漢方処方です。

腎陽虚、腎陰虚のイメージ図