ホーム > 暮らしのヒント > 漢方仙人の「健やか道場」Vol.4

暮らしのヒント

第4回 なんとなく不調、これって未病?

健康は毎日の生活の積み重ねで、よくも悪くもなるのじゃ!

最近、注目されている「未病」という言葉。この考え方は、1世紀前の中国には医療の現場の常識でした。生活習慣病が急増している今、「未病」の考えを生活に取り入れ、健康維持をしてステキな毎日を送ってください。

健康な毎日のために未病を意識

最近、“未病”という言葉を耳にしたことはありませんか?

漢方の考え方のひとつに未病を治すというものがあります。病気にならないようにすることも、医療の重要な役割だと考えられているからです。

例えば、漢方には「上工(じょうこう)は己病(いびょう)を治さず、未病(みびょう)を治す」という教えがあります。

「上工」 とは腕の良い名医と呼ばれているお医者さん、「己病」 とはすでにかかってしまった病気のことです。つまり、現代語に訳すと「本当の名医は、すでにかかってしまった病気はもちろんのこと、これから起こるであろう病気も予測して治してしまう」という意味です。一世紀以上も前から、人々は“健康であること“を重視していたことが伝わってきます。

現代では、病気になる一歩手前である、半健康・半病気の状態に「未病(みびょう)」という言葉が使われることが多いようです。

“頭痛、めまい、肩こり、冷え、喉のつまり、目のかすみ、手や足にしびれ感がある”などの症状を感じて、病院に行き検査しても、特に異常は見つからなかったという経験も多いのではないでしょうか。

万病は生活習慣から

「未病」は現代医学の検査で病気とは診断されないが、健康でもない、“プチ不調”のこと。これを放置することが、多くの病気を引き起こしています。

特に最近注目されているのが、 “がん、心臓病、脳血管障害、高血圧、動脈硬化、糖尿病” などの生活習慣病です。これらの病気は、長期にわたる治療や高額な医療費がかかる場合もあります。なにより恐ろしいのは、これらの病気によって日本人の3分の2近くが、亡くなっているということ。生活習慣病の原因には,個人差がありますが、普段の生活習慣が病気と密接に関係していることが分かっています。

厚生労働省でも「病気になってから治療するのではなく、一次予防の観点から体調を維持するように」というようなことを国民に呼びかけています。

その活動のひとつとして「健康日本21」という健康づくり運動が平成12年からはじまっています。生活習慣病を引き起こす代表選手とされている、「メタボリックシンドローム」(内臓脂肪症候群)などの該当者・予備群に対する保健指導を徹底するため、平成20年4月から健診・保健指導の仕組みも変わります。

ちなみに、すっかりおなじみになった「メタボリックシンドローム」は、日本語で「代謝異常症候群」「内臓脂肪型肥満」と呼ばれています。おなか周りが男性85cm、女性であれば90cm以上の内臓脂肪の蓄積(ウエスト周囲径の増大)、これに加えて脂質代謝異常、高血圧、高血糖の3項目のうち2項目以上を満たす場合に、メタボリックシンドロームと診断されます。
病気が発症してからでは遅すぎますよね。

穀物・野菜中心の日本の食生活が、近年急速に欧米化!

ある日突然に病気になるわけではありません。病気や未病の原因は生活習慣の積み重ねです。

生活習慣病予防の五要素は「食事、運動、禁煙、減酒、休養」です。エレベータではなく階段を使う、いつもよりちょっと遠回りして歩く、脂肪のつきやすい食事は避けることなど、日々の生活の中でも心がけひとつで予防できます。

ここ数十年日本で増えている、大腸ガン、肥満、高血圧、動脈硬化などの疾患は、日本の食生活が欧米化していることが原因とも考えられています。

100年くらい前まで、肉類や砂糖類、乳製品を摂取することがほとんどなかった日本人。何千年も培われてきた日本人の体質が、それらの分解に適さず、肉類、乳製品などを過剰に食べることで、アレルギーなども含め、カラダに大きな影響を及ぼすことがわかってきています。

さっそく、私たちも今日からの生活を充実して、楽しい毎日にするために、未病を自覚して生活習慣を見直しましょう!

教えて仙人
問)漢方薬名の「〜湯(トウ)」は?
答)
生薬を煎じたもので、吸収が速やかで、作用が強い。現代では、煎じ薬のエキスを抽出して乾燥した「エキス製剤」を処方されることが多い。
これでアナタも漢方人
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今月の心得

中医学の「未病」の考えを生活に取り入れて、生活習慣病を寄せつけないカラダにしよう!

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